貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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2173 博展

東証G
603円
前日比
-7
-1.15%
PTS
603.1円
09:37 04/25
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
11.4 3.53 2.82 10.81
時価総額 97.5億円
比較される銘柄
Fインタ, 
DMS, 
日宣
決算発表予定日

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博展 Research Memo(3):直接取引を主体としたワンストップ・ソリューションに強み


■会社概要

2. 企業特長
博展<2173>の特長は、(1)直接取引を主体としたワンストップ・ソリューション、(2)専門分野を持つクリエイターによる企画・提案力、(3)採算性の高い指名受注が多いこと、の3点にある。

(1) 直接取引を主体としたワンストップ・ソリューション
同社の最大の特長は、顧客との直接取引の比率が高いことに加え、営業・進行管理から、プランニング、デザイン、制作まで、顧客の求めるサービスをワンストップで提供できるところにある。代理店経由で個別のサービスを下請け的に受注する同業他社が多い中で、同社は直接取引を主体としたワンストップ・ソリューションにこだわってきた。それによって、迅速で柔軟な対応や高度な品質コントロール、中間マージンがないことによる価格競争力など、他社との差別化が図られている。

この事業モデルを支えているのは、長年積み上げてきた信頼の高さであり、さらに株式上場による信用力や知名度の向上もプラスに働いていると考えられる。また、国内最大規模の制作部門(工場)を保有していることも、品質管理や柔軟かつ迅速な対応を可能としている。

加えて、連結子会社の(株)アイアクトや(株)スプラシアとの協業によるITソリューション(デジタル・コンテンツ)とイベントの連動のほか、タケロボ(株)のロボット技術の活用による新たな価値提案も、今後の差別化や付加価値向上に寄与するものと期待される。

(2) 専門分野を持つクリエイターによる企画・提案力
企画営業とデザイナーが自社内に在籍し、それぞれの得意分野を生かしたチーム編成で顧客ニーズを捉えた質の高い提案を行っている。「ブースをいかに美しく見せるか」を競い合う傾向が強い業界の中で、同社は「顧客の求める成果を上げる」ことを命題に掲げ、企画・提案力の精度を高めてきた。その結果が、顧客からの高い支持やリピート率の高さに結びついている。

(3) 採算性の高い指名受注も高い水準で推移
受注形態にはコンペとノーコンペ(指名受注)とがあるが、指名受注のほうが営業経費等を圧縮できるとともに、価格競争に巻き込まれにくい点で採算性が高い。新規の積み上げ部分については、コンペとなる案件も増えているもようであるが、同社の指名受注売上高の比率は66.2%(単体)と高い水準にある(2017年3月期実績)。それは、顧客のマーケティング・パートナーとして長期的な関係構築ができている証左であり、1社当たりの単価(顧客内シェア)の拡大と合わせ、同社の戦略が進展していることを示している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《MW》

 提供:フィスコ

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