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2154 オープンアップグループ

東証P
1,985円
前日比
-24
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単位
100株
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15.4 2.54 2.77 9.82
時価総額 1,822億円
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トラストテック Research Memo(11):2018年6月期も売上高の20%成長継続は充分可能


■今後の見通し

2. 2018年6月期の考え方
トラスト・テック<2154>は現行の中期成長戦略において売上高の年成長率を20%以上をキープすると掲げており、2018年6月期の業績計画も、これが1つの目安となると考えられる。しかし、2017年6月期の業績予想における売上高予想値は42,000百万円で、これを基準とすると20%成長は8,400百万円の増収額となり、達成が決して容易ではないことは言うまでもない。この点、同社はオーガニック・グロースとM&Aによる成長とを組み合わせながら目標達成を狙うとしている。

オーガニック・グロースとしては、技術系領域では、2017年6月期同様、15%~20%の成長は可能だと弊社では考えている。同社が提供する人材サービスに対する需要は現状の強基調が続くとみられる一方、それに対応すべく同社の人員数も新卒採用数の拡大などで順調に増加すると期待されることが理由だ。2017年6月期の技術系領域の売上高が26,000百万円前後で着地すれば、2018年6月期の売上高は30,000百万円を超えてくる可能性が高いとみている。

製造系領域は、収益性の改善が大きな目標であり、売上高の成長性については、5%~10%のレンジではないかと弊社ではみている。この点も2017年6月期の傾向と同じという想定だ。2017年6月期の売上高が予想どおり8,800百万円で着地すれば、2018年6月期は9,400百万円~9,500百万円が1つの目安になってくると想定される。

海外領域は、2018年6月期もMTrecの業績要因が大きいと想定される。香港、インドネシア、中国の子会社・合弁会社の収益貢献が全社収益に与えるインパクトはまだ小さいと考えられる。MTrecは2017年6月期第2四半期決算において20%超の売上高成長を達成した。イングランド北東部地域の景況感は好調で、顧客企業の工場増設も多いため、2018年6月期も同様の成長は十分期待できる。ただし、為替変動による目減りには注意が必要だ。

以上のように見てくると、オーガニック・グロースで48,000百万円前後の売上高は十分視野に入ってくる。50,000百万円を超えるためには、残りの2,000百万円をどう積み上げるかだ。この部分をM&Aで補うことが1つのシナリオとなるが、オーガニック・グロースだけで50,000百万円の売上高を達成することも十分可能であると弊社ではみている。

利益については、技術系、製造系、海外系ともタイトな需給バランスを背景に堅調な推移が見込まれ、売上高が想定どおりに拡大すれば、全社ベースの営業利益率は同社が中期経営計画で目標とする10%の水準に大きく近づく可能性があると考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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