アイティメディア---17年3月期は2ケタ増収増益を見込む、リードジェンが伸長。

アイティメディア<2148>は、国内最大級のインターネット専業メディア。IT総合情報ポータル「ITmedia」の運営や広告を展開する。メディア広告とリードジェネレーション（Webサイトでのコンテンツ掲載を通じて見込み客の情報を獲得するマーケティング手法）の２モデルが収益の柱。M&Aにより事業規模拡大。ネット上の旬な情報を紹介する「ねとらぼ」が好調、月間１億PVに迫る。

17年3月期は売上高が前期比12.0%増の49.00億円、営業利益が同22.1%増の10.00億円、純利益が同26.9%増の6.90億円を計画。メディア広告、リードジェンともに売上成長を見込む。増配継続を予定。第1四半期決算は売上高が前年同期比11.3%増の10.20億円、営業利益が同10.7%減の1.19億円、純利益が27.3%減の0.67億円で着地。事業拡大と本社移転によるコスト増が響いた。国際会計基準に移行。通期予想は据え置いている。

同社の中長期的な経営方針は、1)収益モデルの多元化（最新テクノロジーやデータ活用によるリードジェンモデルの高度化）、2)メディア領域の拡大（蓄積されたノウハウでメディア広告、リードジェンモデルの両モデルのメディア領域の拡大）、3)スマート メディア ビジョンの推進（スマートデバイスやソーシャルメディアの普及に対応した新メディア開発）。20年に営業利益20億円の達成を目指す「W20（ダブル・トゥエンティ）」を中期目標に設定。17年3月期はそれに向けた投資、コストの増加が目立つ。

《TN》

　提供：フィスコ