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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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2130 メンバーズ

東証P
892円
前日比
-1
-0.11%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
87.6 2.05 3.48 22.70
時価総額 120億円
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明日の株式相場戦略=粘り腰の日経平均、個別は決算発表後に好機が眠る

 名実ともに8月相場入りとなったきょう(1日)の東京株式市場は粘り腰を発揮した。前日の米国株は波乱展開となったが、日経平均は寄り後早々にきょうの安値をつけ、その後は漸次下値を切り上げる動きをみせた。後場は心理的なフシ目の2万1500円近辺で売り買いを拮抗させ、引け際に体をかわして小幅ながらプラス圏で着地。売買代金も2兆2000億円台まで膨らみ、1兆4000~1兆6000億円まで落ち込んだひと頃の超閑散相場からは離脱した感がある。

 FOMCは想定通り約10年半ぶりとなる0.25%の政策金利引き下げに動いたが、会合後のパウエルFRB議長の記者会見がネガティブサプライズを呼んだ。マーケットが期待した利下げサイクルの開始に否定的なコメントを示したことで、追加利下げに対する期待感が剥落、NYダウは一時480ドル近い下げをみせるなど波乱展開を余儀なくされた。ただし、現実的には年内あと2回の利下げシナリオが消滅したに過ぎない。年内利下げがあと1回もしくは0回としても、金融政策のベクトルが緩和方向に向いていることに変わりはない。米国株市場は足もと押し目買いチャンスを提供しているといえそうだ。目先的には日本時間2日夜に発表される7月の雇用統計がマーケットの視線を集めることになる。

 きょうの東京市場では、パウエル・ショックの余波で米長期金利が時間外取引で上昇、これが日米金利差縮小の思惑を後退させ外国為替市場ではドル買い円売りを誘発、1ドル=109円台に入る円安に振れたことが全体株価を下支えした。円安を好感して輸出セクターが買われたというのではなく、為替にリンクさせた先物への買いプログラム発動が寄与した。実際、業種別騰落では値上がり率上位をみると、証券、銀行、医薬品、その他製品、その他金融、サービスの順。自動車株が属する輸送用機器は第7位、ハイテク株が属する電気機器は食料品と並ぶ第8位だった。

 きょうの地合いの変化として目にとまるのはメガバンクの動き。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が商いを倍増させ久々の大陽線で25日移動平均線を上に放れており、ここに着目する市場関係者は多い。前日発表した第1四半期決算は良好だったといえるが、それよりもきょうは“パウエル効果”、つまり米長期金利の動向に反応した部分が大きい。

 個別では5G関連でアンリツ<6754>が買われた流れを継いで、santec<6777>の戻り足が際立っている。目先は勢いで買われ過ぎたきらいもあるが、きょうは大幅高で3連騰となり2000円大台復帰にあと一歩と迫る場面があった。

 サイバー防衛関連は引き続き要マークで、セキュアヴェイル<3042>は一目均衡表の雲抜けにあと一歩。滞留出来高の厚い850~860円ラインを抜ければ足が軽くなる。このほか、システム開発関連ではシステムインテグレータ<3826>の陽線を積み重ねての上値指向に注目しておきたい。

 決算発表期間中はキャッシュポジションを高めることを勧めているが、発表後にボラティリティが高まった銘柄に好機が眠るケースが多く、手元に資金があればそれに対応できるという戦略的な要素もある。その切り口では、AI人材関連のメンバーズ<2130>の押し目に着目。前日の決算発表を受け一時1800円台半ばまで売られたが75日移動平均線を意識する形で拾われ下げ渋った。Webサイトのデザイン制作やデジタルクリエーター人材の派遣などネット支援ビジネスを手掛けるが、時流に乗って業績は拡大一途、株価も年初から中長期上昇トレンドを構築している。19年4~6月期決算は営業損益1900万円の赤字で、これが嫌気されたとすれば狼狽売りに近い。同社のポイントはトップラインの伸びだ。4~6月期は前年同期もその前の期も赤字であり、第1四半期の損益はあまり大勢に影響はないことを知っておく必要がある。4~6月期の売上高は約22億円と前年同期比24%の伸びを示している。

 日程面では、あすは日銀金融政策決定会合の議事要旨(6月19~20日開催分)や7月のマネタリーベースが開示される。海外では7月の米雇用統計が焦点となる。また、6月の米貿易収支も発表される。(中村潤一)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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