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2122 インタースペース

東証S
932円
前日比
-10
-1.06%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
18.3 1.03 3.22
時価総額 64.9億円
比較される銘柄
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GMOテック
決算発表予定日

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Iスペース Research Memo(1):2018年9月期業績は会社計画を上回る可能性


■要約

インタースペース<2122>はアフィリエイト広告を中心としたインターネット広告事業と、育児支援サイト「ママスタジアム」を中心としたメディア運営事業を展開している。また、インドネシアやタイ、ベトナムなど東南アジアにおいてアフィリエイトサービス事業を展開している。

1. 2018年9月期第2四半期累計業績
2018年9月期第2四半期累計(2017年10月-2018年3月)の連結業績は、売上高で前年同期比8.2%増の14,040百万円、営業利益で同5.3%増の494百万円と増収増益となり、会社計画どおりの進捗となった。主力のインターネット広告事業の売上高がeコマース、人材派遣関連を中心に前年同期比7.4%増と順調に拡大したほか、海外子会社の収益も着実に改善が進んだこと、また、メディア運営事業についても主力の「ママスタジアム」の広告収入増や、2018年2月に連結子会社化した4MEEE(株)の貢献によって収益が拡大した。4MEEEはファッションや美容などの女性向けメディア「4MEEE(フォーミー)」や主婦・ママ向けメディア「4yuuu!(フォーユー)」を運営している会社で、「ママスタジアム」とのシナジーが期待できることから子会社化した。

2. 2018年9月期業績見通し
2018年9月期の連結業績は売上高で前期比8.1%増の30,000百万円、営業利益で同7.1%増の1,150百万円と期初計画を据え置いている。経常利益では前期に計上した投資事業組合運用益がなくなるため同10.9%減の1,150百万円となるが、売上高、営業利益ともに過去最高を更新する見通しだ。第3四半期以降もインターネット広告事業の好調が続いているほか、期初計画には織り込んでいなかった4MEEEも受注が好調で業績の上乗せ要因となる。なお、2017年秋以降のITP※問題によるアフィリエイト広告への影響については、当第1四半期の増収率が鈍化するといった影響が出たが、システム対応に迅速に取り組んだことで第2四半期には前年比2ケタ増収と勢いを取り戻しており、第3四半期以降も好調を持続しているようだ。

※Intelligent Tracking Preventionの略。2017年9月にリリースされたアップルの基本ソフト「iOS11.0」並びにブラウザ「Safari11.0」において、サードパーティーのクッキー情報が24時間を超えると消去される機能(トラッキング防止機能)が搭載されたため、24時間を超えたクッキーによるトラッキングが不可能になり、アフィリエイト成果報酬の発生が確認できず、成果報酬額が実際よりも減少するといった状況が生じていた。


3. 成長戦略
同社は中長期で持続的な成長を実現していくため、既存事業の拡大に加え新規事業の開発に注力していく戦略を打ち出している。インターネット広告事業では、2018年4月にリアルアフィリエイト事業を分離し、(株)ストアフロントとして分社化した。自社商品の企画開発や販路開拓など機動的に進めていくことで、リアルアフィリエイト事業の拡大を目指していく。また、ネイティブ広告のコンテンツレコメンデーションプラットフォーム「X-Lift(クロスリフト)」によるネイティブ広告運用の拡大や、東南アジア、台湾など海外でのアフィリエイト広告サービスの拡大を推進していく。メディア運営事業では、「ママスタジアム」や「4MEEE」などの女性をターゲットとしたメディア運営やゲームコンテンツの海外配信などにより収益を拡大していく戦略だ。その他、エンジニアの増員による新規事業の開発も進めており、今後の収益貢献が期待される。

■Key Points
・アフィリエイトサービスとメディア運営事業を展開
・アフィリエイト広告は好調持続、SFAは子会社化により事業拡大を進めていく方針
・開発力強化による新規事業創出と海外事業の育成で更なる成長目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《NB》

 提供:フィスコ

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