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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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2120 LIFULL

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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 2016年相場に備えて狙う株


「16年相場に備えて狙う株」

●米利上げでも円安進まぬシナリオも

 2015年相場も残りは3日だ。残念ながら日経平均株価が2万円の大台を奪還して年末を締めくくる可能性は極めて低くなってしまった。

 上がるのは対ドルでの円相場であり、これはこれで歓迎できる人もいるだろうが、株式投資に限ると「ノーサンキュウ」だ。日経平均が2万円に届くためには、円は対ドルで123円台半ばに下落――こうなることが望ましいのだが、この原稿を書いている時点では120円台の前半。期待水準より3円以上も高い。

 ドル安・円高要因だったはずの原油先物価格はこのところ反発、1バレル37ドル台を付けたりしているため、ドル上昇、円下落となってもよいのだが、実際はそうなっていない。

 背景にあるのは、16年度一般会計予算案で新規国債の発行が34兆4320億円と、当初予算としては09年度の33兆2940億円以来、7年ぶりの低水準となったことがあげられらよう。財政再建が進んでいないとの批判があるものの、実際には着実に改善中であるのが明らか。これは円高要因となってしまう。

 財政再建が進むのは国民の一人としては望ましく歓迎でもあるのだが、株式市場が円安を求めている以上は、それはあまり順調に進まない方がよいことになってしまう。順調であれば追加の金融緩和は必要なくなるし、緩和の継続さえも続けなくてもよい。こうなってしまうからだ。

 そのため、16年も円は、米国が利上げを実施するにも関わらずなかなか下がりにくい――こう想定しておかざるを得ない状況だ。

●盛り沢山のイベントが控える16年

 それでは投資のしようがなくなる。こうなってしまうかもしれないが、そんな心配は無用だ。16年は盛り沢山ともいえるほど、豊富なイベントが用意されているからだ。それらは主に国内消費関連株を押し上げる働きをすると見てよく期待が持てる。

 では、具体的にはどんなものがあるか。

 1月からは早速マイナンバー制度がスタートするし、1億総活性化社会の実現に向けて子育て支援や介護離職ゼロの実現計画も具体的に進行する。

 3月には北海道新幹線が開通し、4月には電力自由化が始まり、5月には伊勢志摩サミット開催だ。そして、7月には18歳有権者の初投票となる参院選もある。

 このように大型イベントが目白押しであり、円が期待通りに下がらなくても、これらに関する銘柄が個別に物色されると見てよい。

 それでは、ここでの注目銘柄。16年相場へ備えてこのところ売り込まれた銘柄を中心に拾っておきたい。具体的には不動産情報検索サイト「HOME'S」を運営するネクスト <2120> 、乳幼児向け知育玩具で首位のピープル <7865> [JQ]、電力小売りに強いイーレックス <9517> [東証M]、介護ロボットで先行するサイバダイン <7779> [東証M]などが魅力的だ。

 目先、年末年始を控えていることを考えると、スマホ向けマンガ配信に強いインフォコム <4348> [JQ]も見逃せない。

2015年12月25日 記

●北浜 流一郎(株式アドバイザー)
慶応大学商学部中退後、コピーライター、週刊誌記者、作家業を経て株式アドバイザーへ。マネー誌、証券紙などの株式欄を担当し、ラジオ番組でも活躍。

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