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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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2112 塩水港精糖

東証S
267円
前日比
-5
-1.84%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
5.2 0.57 3.37 26.84
時価総額 93.5億円
比較される銘柄
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フジ日本, 
甜菜糖
決算発表予定日

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明日の株式相場に向けて=好実態・低PBR株の逆襲

 きょう(25日)の東京株式市場は、日経平均株価が324円高の2万8729円と5日ぶりに反発。前週末の日銀金融政策決定会合後に、日銀はETFの購入手法について日経平均連動型を排除することを発表、これを受けて相場は大きく売り優勢に傾き、そのリスクオフの流れは今週も続いていた。前日までの4営業で日経平均は1800円以上も水準を切り下げ、中長期波動の分水嶺である75日移動平均線との上方カイ離を一気に解消し、ほぼ並びの水準となった。

 日経平均はこの75日線を、新型コロナ感染第1ステージにあった昨年5月下旬に上回ってから、10カ月間にわたり下に抜けたことがない。あえて言えば昨年10月末に同移動平均線に接触し、瞬間下回ったことがあるのみだ。この時は徳俵の踏ん張りをみせて切り返しに転じた。したがって、この75日線を巡る攻防は結構な重みをもつ。今回も前日の“徳俵”からくしくも押し戻す格好となっているが、日柄的にもそろそろリバウンドのタームに入っている。“日銀ETFショック”だけで相場の大勢トレンドが変わるとは思えないし、仮に変わるとすれば他の要因である。基本的に今の過剰流動性相場は米国株主導であり、NYダウナスダック総合指数の動きの方に目を凝らしておくのが正しい。

 個別では、株価が低位もしくは中低位で、低PBRにも関わらずファンダメンタルズからのアプローチでも十分魅力を有する銘柄に動意が相次いでいる。

 その流れを象徴するのが、目先急動意し、ストップ高を演じたリリカラ<9827>だ。壁紙を主体とするインテリア商品卸大手だが、テレワーク導入によるリフォーム需要が追い風となっている。21年12月期は4円50銭の復配を計画し、株価が低位に位置することもあって現状は2%前後の配当利回りが確保されている。にもかかわらず、0.3倍台のPBR(急騰前は100円台)はあまりにも割安圏に放置されていたといってよい。ここからの追撃はさすがに躊躇するが、このリリカラが巻き起こした突風は横に広がっていく公算が大きい。

 同じく低位では株価200円台の塩水港精糖<2112>が売買高を膨らませウネリを伴った上げ足をみせており注目となる。PBR0.7倍台と割安なうえ、ここ売り残が膨らみ信用倍率が0.4倍台と取り組み妙味が意識されるようになっている。抗菌・抗ウイルス効果で期待されるシクロデキストリン(環状オリゴ糖)関連として人気化素地を持つ。

 もう少し株価水準を引き上げた中低位株では、駅探<3646>がなかなか見られないチャートを形成中。もちろん偶然の産物と思わるが、上ヒゲを引きながらこのまま500円台後半で煮詰まれば、ある意味芸術的な三角もち合いが完成する。経路探索サービスは緊急事態宣言が外れたことでいきなり需要が伸びるというものでもないが、風向きは追い風であることに変わりはない。

 窓を開けて買われた後、800円台で売り物を吸収しているダイセキ環境ソリューション<1712>もマークしておきたい銘柄だ。汚染土壌の調査・浄化処理の大手でリサイクルにも展開しており、環境保全関連の有力株として位置づけられる。22年2月期は処理案件の増加が収益に反映され利益は2ケタの伸びが見込まれる。

 1000円トビ台の銘柄ではダイトーケミックス<4366>の好業績が光る。PER12倍台でPBRも1倍台を下回っているが、半導体関連の一角として業績成長力が高い。感光性材料のトップメーカーで、旺盛な需要を背景に供給不足に陥っている半導体向けで受注を獲得し、22年3月期も好収益環境を享受すると思われる。

 あすのスケジュールでは、3月の東京都消費者物価指数が朝方取引開始前に発表される。また、ジャスダック市場にイー・ロジット<9327>、マザーズ市場にブロードマインド<7343>が新規上場する。海外では、2月の米個人所得・消費支出、3月の米消費者態度指数(ミシガン大学調査・確報値)、3月の独Ifo企業景況感指数など。(銀)

出所:MINKABU PRESS

最終更新日:2021年03月25日 17時24分

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