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1961 三機工業

東証P
2,101円
前日比
-78
-3.58%
PTS
2,109円
18:46 03/28
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
14.9 1.19 3.33 23.29
時価総額 1,190億円
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三機工業 Research Memo(5):大型案件の1件当たりの平均受注額はここ数年増加傾向にある


■業績動向

建築設備事業全体の受注高は74,990百万円(同4.6%減)であった。特に三機工業<1961>が得意とする産業空調が27,399百万円(同8.3%増)と好調だったが、これは電機・自動車などの製造業での設備投資の動きが比較的堅調であったことが起因している。得意とする産業空調の受注が好調であることは、今後の業績にとってもプラス要因である。電気の受注高は8,337百万円(同34.4%減)と前年同期比では大幅減となったが、過去2年間の水準が大型案件受注により異常に高かったことが要因であり、むしろこの上半期に通常の水準に戻ったと言える。またプラント設備では、機械システム事業が3,287百万円(同52.9%減)、環境システム事業が12,451百万円(同5.2%減)となった。機械システムの受注が大幅減となったのは、既述のように前年同期に大型案件の受注を獲得したことによるものであり、特別に懸念される内容ではない。

大型案件(10億円以上)の受注は、計7件、17,782百万円(前年同期は11件、19,091百万円)であった。前年同期に比べて受注件数、金額とも減少したが、大型案件の1件当たりの平均受注額はここ数年増加傾向にある。

このような状況から、2017年3月期第2四半期の全受注高は90,912百万円(同8.4%減)となったが、期末の次期繰越工事高は126,960百万円(同1.0%増)と高水準を維持した。

●財務状況
2017年3月期第2四半期末の財務状況について、流動資産は95,581百万円(前期末比19,910百万円減)となったが、これは主に売掛債権の減少24,667百万円などによる。固定資産は49,851百万円(同4,079百万円減)となったが、これは主に株価の下落による投資有価証券の時価の減少等3,803百万円などによる。この結果、期末の総資産は145,433百万円(同23,989百万円減)となった。

流動負債は53,359百万円(同19,504百万円減)となったが、これは主に買掛債務の減少16,817百万円などによる。固定負債は11,148百万円(同853百万円減)となったが、これは主に繰延税金負債の減少966百万円などによる。この結果、期末の負債合計は64,507百万円(同20,357百万円減)となった。また、その他有価証券評価差額金の減少等により純資産合計は80,925百万円(同3,631百万円減)となった。

●キャッシュフローの状況
2017年3月期第2四半期の営業活動によるキャッシュフローは3,502百万円の増加となったが、これは主に売上債権の回収(23,772百万円減少)が進み、仕入債務の支払い(16,799百万円減少)を上回ったことによるものである。投資活動によるキャッシュフローは397百万円の減少となった。財務活動によるキャッシュフローは1,573百万円の減少となったが、これは主に配当金の支払い1,334百万円によるものである。

この結果、2017年3月期第2四半期の現金及び現金同等物は、対前年度末で1,432百万円増加し、期末残高は33,933百万円となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《TN》

 提供:フィスコ

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