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USS Research Memo(6):オートオークション事業は営業益8%増、大規模会場で好調推移


■決算概要

(3)事業セグメント別動向

○オートオークション事業
オートオークション事業の売上高は前年同期比5.8%増の13,021百万円、営業利益は同8.0%増の8,273百万円となった。オートオークション出品台数が同4.2%増の608千台、成約台数が同7.0%増の391千台、成約率は64.3%と前年同期から1.7ポイント上昇した。出品台数、成約台数ともに業界平均を上回る成長率となり、順調に推移したと言えよう。会場別の出品台数動向を見ると、主力会場である東京会場で前年同期比4.0%増、名古屋会場で同10.3%増、横浜会場で同5.9%増、九州会場で同7.1%増となり、大規模会場の好調ぶりが目立った。

手数料単価の動向を見ると、1台当たり出品手数料は5,319円と前年同期比で若干低下した。手数料単価の低い大口会員の出品割合が増加したことや、一部の会場で手数料割引イベントを増加したことが低下要因となった。一方、成約手数料は7,880円と若干上昇した。一部の会場で成約手数料の見直しを実施したことが要因となっている。また、落札手数料は10,975円と若干低下した。手数料単価の高い外部落札比率が48.8%と前年同期比1.7ポイント低下したことが要因だ。従来、外部落札を行っていた輸出代行業者が取扱台数の増加とともに、直接会場に来場するケースが増えたことが影響している。この結果、手数料売上高は、出品手数料が前年同期比2.4%増、成約手数料が同7.7%増、落札手数料が同6.2%増といずれも増収となった。

なお、中古車オークション業界におけるユー・エス・エス<4732>の競争力は、引き続き強さをキープしていると言える。これは同社のオークション会場と他会場での成約率の差、また、1台当たり成約車両金額の差から見て取れる。同社が進める「オークション会場としての質を維持しながら、出品台数シェアの拡大を図る」戦略は順調に進んでいると言えよう。

○中古自動車等買取販売事業
中古自動車等買取販売事業の売上高は前年同期比1.5%増の2,421百万円、営業利益は同44.9%増の137百万円と増収増益に転じた。このうち中古自動車買取販売事業は、売上高が同3.6%増の1,646百万円、営業利益が同48.7%増の132百万円となった。取扱台数の増加に加えて、需給環境の好転で台当たり粗利益が増加したことが増収増益要因となった。一方、事故現状車買取販売事業は取扱台数の減少が響き、売上高が同2.8 %減の775百万円、営業利益が同17.5%減の4百万円となった。

○その他の事業
その他の事業の売上高は前年同期比2.1%減の1,731百万円、営業利益は同40.8%減の153百万円となった。このうち、廃自動車等のリサイクル事業を手掛けるアビヅは、鉄スクラップ相場が低調に推移したことにより、売上高が同1.4%減の1,305百万円、営業利益が同27.2%減の129百万円となった。

廃ゴムのリサイクル事業を手掛けるカークエスト東洋事業部の売上高は前年同期比8.9%減の248百万円、営業損失が15百万円(前年同期は39百万円の利益)となった。収益性の高いカラー着色弾性舗装用ゴム製品の販売が伸び悩んだことに加えて、長期在庫等の処分費用を計上したことが収益の悪化要因となった。なお、同事業に関しては2015年12月に同業のエンビプロ・ホールディングス<5698>に売却することを発表している。2005年にミサワホーム<1722>から譲受した事業で、収益は安定して黒字で推移していたものの、グループでのシナジー効果があまりなかったことや、同事業の経営体制の若返りを控えていることもあって売却を決定した。

USSロジスティクス・インターナショナル・サービスは売上高が前年同期比6.7%増の156百万円、営業利益が同1.3%減の29百万円となった。取扱台数は増加したものの、粗利益の高い保管料収入(落札後の車両を保管するサービス)が減少したことが減益要因となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《RT》

 提供:フィスコ

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