貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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1719 安藤・間

東証P
1,188円
前日比
-10
-0.83%
PTS
1,189.2円
21:51 04/16
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
13.7 1.32 5.05 5.90
時価総額 2,151億円
比較される銘柄
鹿島, 
西松建, 
大成建
決算発表予定日

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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 売り手が作る上昇相場、見直し買いに乗る!


「売り手が作る上昇相場、見直し買いに乗る!」

●2大マイナス材料の影響力が後退

 8月の日経平均株価の月足チャートは陰線で終わるのではないか。こう懸念していたが、結果は小幅ながら陽線となった。しかも、一時は2万3000円台乗せもあったほどで、まずは一安心だ。

 8月13日に直近の安値をつけた時の水準は2万1851円だったので、そこからの回復はかなり急ピッチだったことになる。いわゆるV字型となるため、目先反落があっても不思議ではないが、それが深いものになる確率は低い。

 市場の現在のネガティブ材料は、(1)米中貿易戦争、(2)新興国の通貨安懸念の二つがある。ただし、前者についてはこれまで幾度も下落要因になりながら、それによる下げは一時的に終わっていることを考えると、「戦争」状態が続くにしても、市場はそれに慣れっこになっていて、特段の売り要因にはならないと見てよい。

 新興国通貨の下落はどうか。それが最も極端なのがアルゼンチンだが、同国のマクリ大統領は29日、通貨ペソ防衛などのために国際通貨基金(IMF)に追加支援を求めると表明、IMFもそれに応じる姿勢を見せている。

 つまり、現在、内外市場に対し大きな影響力を持つ2大ネガティブ材料のインパクトは、かなり薄らいでいるのが実際である。そのため、警戒の度合いを少し下げてもよい状況といえる。

●株価“蘇生途上”の銘柄に妙味!

 ただ、相変わらず出来高、売買代金ともに少ないので、この点はしっかり頭に入れておきたい。

 では、出来高や売買代金が少ないのに、なぜ日経平均やTOPIXはここにきて連騰したのか。

 いまはいわゆる「売り手が作る相場」だからだ。「売り手が作る相場」とは、株価が下がるという予想のもとに信用売り(=空売り)をしたところ、期待に反して株価が上昇してしまうため、やむなく買い戻す、つまり、株を買う投資家が多く、それにより上昇銘柄が多くなる相場のことだ。

 いまはこの点を踏まえて投資すれば成果が上がりやすい。

 そして、もう一つ。8月初めから半ばにかけての市場急落で大きく売り込まれてしまった銘柄の見直し買いがある。これが入りつつある銘柄の中に、底値から次第に安値の水準を切り上げつつあるものがあり、これらも魅力的だ。

 そこで、具体的にまずは鉄鋼商社の阪和興業 <8078> だ。某証券会社のレーティング引き下げにより株価は急落したが、いまは回復途上だ。

 先月、東京・多摩市のビル建設現場で作業員5人が死亡した火事で、警視庁の家宅捜査を受けた安藤・間 <1719> も、投資対象としては株価は今後蘇生に向かい始める可能性が高いと見る。

 ゾゾスーツの無料配布などで収益が悪化している状況で、前沢社長がSNSで女性タレントとの親密度を強調するような投稿を行ったことが複雑な反響を呼び、株価も不安定な動きになってしまっているスタートトゥデイ <3092> 。同社株も社名変更を行う10月が近づいていることから、株価は見直される方向にあるといえる。

 大株主の電通 <4324> が持ち株を手放したことで株価が大きく売られてしまったカカクコム <2371> も売られすぎの見直し対象になるだろう。電通が売った分はKDDI <9433> が購入したのだから、特に問題ではない。

 高値圏にあるものの、テーマ的に投資魅力が継続している銘柄にも目を向けておこう。障害者就職支援に熱心な企業として、LITALICO <6187> 、エスプール <2471> [JQ]、ウェルビー <6556> [東証M]があり、いずれも見逃せない。

2018年8月31日 記

株探ニュース

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