貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
株価20分ディレイ → リアルタイムに変更

1306 野村東証指数

東証E
2,908.5円
前日比
-20.5
-0.70%
PTS
2,915円
21:58 03/28
業績
単位
10株
PER PBR 利回り 信用倍率
2.68
時価総額 234,865億円

銘柄ニュース

戻る
 

【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 自律反発を狙い、逆張り投資のタイミングを待つ!


「自律反発を狙い、逆張り投資のタイミングを待つ!」

●長期金利上昇を織り込むまで動揺続くか

 東京市場、いや米国市場、さらには世界各国の市場が目下深刻な問題に直面している。おかげで、先週末の日経平均株価は1202円も下げてしまった。なぜ、こんなことに?

 もちろん、説明の必要はあるまい。しかし、あえて言わせてもらうと、米国の長期債(10年債)利回りの上昇がその原因だ。米10年債利回りは昨年10月、株価上昇とともに浮上を開始、0.6%台から次第に上がって1月に入ると1%台に乗った。しかし、それはまだ特に警戒すべきことではなく、「まあ、これだけ株が上がったんだから1%台乗せは自然だよね」だった。

 ところが、2月半ばになって1.2%台に乗せたところで市場の流れに変化が見られるようになり、日経平均が今年の高値3万714円をつけた前後には1.3%台に乗り、そしてこの原稿を書いている時点では一時1.61%に急騰してしまった。

 米10年債利回りの動きは数字で見ると小さいのだが、チャートにすると極端なものになり、いまは日々、窓を開けて上昇する形になっている。こんな動きは長続きしないのが普通ではあるものの、トレンドは明らかに上向きであり、目先低下してもしばらくするとまた上昇。こうなると見ておきたい。

 しかし、お断りしておきたいが、それは株が下がり続けるということではない。株式市場は長期債利回りの上昇を株価に織り込んでいくため、それが終わるとまた正常軌道に戻ると見てよい。いまはその過程にあることになる。

 要するに、利回りの上昇ピッチがあまりに早すぎて困惑、冷静さを取り戻すのにしばらく時間を要する。こういうことになる。では、こんな局面にはどう対応したらよいか。

●大幅下落には、「東京市場買い」で対応

 これまでの投資経験からすると、自律反発を待つのがよい。経済の根幹が壊れてしまったり、またその恐れがある状況ではないからだ。それでも株が下がるのは、巨額な資金を運用している機関投資家たちが金利の上昇に対して警戒感を強めていることによるものだ。

 そこで、こんな局面での投資は基本的には様子見、これがよい。ともかく、いまは市場が落ち着くのを待つ。これであり、そのためには自分が落ち着いていなければならない。持ち株が下がっているのに落ち着いてなどいられない。こうなるかもしれないが、ここは深呼吸して、逆張り投資を心がけたい。

 銘柄は、まずは日経平均連動型のETFになる。ただ、1回の投資で成功を狙うのはリスクが高くなるため資金を3分割して、まず投資し、そこから下げたら買い下がる。こうしたい。それを2回行っても浮上しなければ、残念ながら撤退だ。

 このやり方で、NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信 <1321> [東証E]、そのほかの日経平均レバレッジETFでもよい。さらには、NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信 <1306> [東証E]、同じくそのほかのTOPIXレバレッジETFもある。

 要するに、久しぶりの大幅下落なので東京市場を買っておこう。こういうことになる。念のために繰り返しておきたいが、初回の買いで上がらず、2回買い下がっても浮上に転じないなら潔く撤退だ。

 最後に個別銘柄も。アフターコロナ銘柄の中から、これまですでに取り上げてきた串カツ田中ホールディングス <3547> 、そして新しくエイチ・アイ・エス <9603> を。これらは米国の長期債利回り上昇との関連性が極めて薄いと考えてよい。

2021年2月26日 記

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均