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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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1306 野村東証指数

東証E
2,774.5円
前日比
-53.5
-1.89%
PTS
2,797円
23:56 04/19
業績
単位
10株
PER PBR 利回り 信用倍率
1.66
時価総額 224,933億円

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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 主力を押し目買い、「基本」に立ち返る!


「主力を押し目買い、「基本」に立ち返る!」

●追加緩和・米雇用統計が相場押し上げ

 地球の裏側のブラジル・リオからオリンピックの熱風が吹き寄せて来る。日本選手たちの活躍にこちらも自然に気持が高揚してくる。

 毎日睡眠不足気味なのだが、まったく疲れを感じないのが不思議だ。幸い東京市場も堅調そのもの。東証1部の出来高を見る限り、20億株台をキープできていないものの、水準は1万7000円が目前だ。

 毎月の月初はほとんど常に波乱なので、今月も第一週が終わったところからが本番になる。こんな見方で来たが、いまのところ出遅れていた東京市場がこんな風に回復に転じているのは、

(1)28兆円規模の経済対策の決定

(2)日銀の追加金融緩和実施

(3)米国7月雇用(非農業部門)の増加

(4)9月に予定されている「日銀金融政策総括」不安の軽減

 これらになる。どれがより重要とは言い切れないところがあるものの、直接現在の相場を押し上げる役割を果たしているのは、(2)と(3)になる。

●売り込みにくい日本株

 特に(2)だが、日本経済全体のことを考えた場合、十分とはいえないものの、株式投資の観点だけから見ると満足できるものだった。

 従来年間3.3兆円購入していたETFを6兆円に増額するというのだ。これだけあれば月平均5000億円、一ヵ月20日計算で一日250億円になる。

 ただ、勘違いしないようにしたいのは、日銀がこれだけETFを買えば、東京市場はかなり上がるだろうということになりがちだが、そうはなるまい。GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)もそうだが、日銀の買いも基本は押し目買いになり、高値を追うことは滅多にない。

 しかし、それでも意味がある。市場が崩れにくいからだ。そのため外国人投資家のうち、空売りを得意とする会社も、日本株を大きく売り込みにくくなる。

 いまはこの点に着目、主力株が少しでも押したら拾っておく。この基本的な作戦がお勧めだ。下げたら日銀、GPIFがETFや主力株を買って下げを防ぐからだ。

 で、注目はまずはトヨタ自動車 <7203> となる。あまりにも平凡過ぎる銘柄ということになろうが、東京市場の中核企業である以上、機関投資家たちが今後もこの株を買い続けることを考えると引き続き魅力的だ。

 原油先物価格が持ち直しつつあることを考えると、やはり三菱商事 <8058> がある。そして忘れてならないのが、もちろん日経平均のETF。各種あり、極論するならどれでもよいが、私が馴染み深いのは日興日経平均 <1330> [東証E]のそれになる。GPIFがベンチマークとしているのがTOPIXであることを考えると、TOPIX ETFも。こちらは野村東証指数 <1306> [東証E]でよい。

 新興市場銘柄にも目を向けると、東証マザーズの総医研ホールディングス <2385> [東証M]に注目だ。そして、最後にゼンショーホールディングス <7550> を。

2016年8月12日 記


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