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8日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で反落、金融セクター下げ主導


8日の中国本土市場は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比5.39ポイント(0.19%)安の2815.37ポイントと反落した(上海A株指数は0.19%安の2950.48ポイント)。

戻り待ちの売り圧力が意識される流れ。昨日の上海総合指数は大幅上昇し、心理的節目の2800ポイントを3月13日以来、約3週ぶりに回復していた。また、中国では来週にかけ、今年3月の重要経済統計が相次いで発表される。新型コロナウイルス感染拡大がピークとなっていた期間だけに、影響を見極めたいとするスタンスも買い手控え要因となった。

もっとも、足元では新型コロナ感染拡大が終息しつつあり、経済活動の回復も進んでいる状況。指数はプラス圏に浮上する場面もみられている。新型コロナウイルスの感染拡大の発端となった湖北省武漢市では8日、2カ月半にわたる封鎖措置が予定通り解除された。

金融株が下げを主導。中国人寿保険(601628/SH)が2.1%安、新華人寿保険(601336/SH)が1.7%安、招商銀行(600036/SH)が0.9%安で引けた。このほか消費関連株、不動産株、自動車株、海運株、エネルギー株なども売られている。

半面、ITやテレワークなどハイテク関連株は買われる。インターネット・セキュリティーの三六零安全科技(601360/SH)と通信衛星・放送サービスの中国衛通(601698/SH)がそろって3.4%、総合ネットサービス企業の鵬博士電信伝媒集団(600804/SH)が1.5%ずつ上昇した。医薬品株も高い。人福医薬集団(600079/SH)が8.3%上昇した。空運株、非鉄株、紙パルプ株、発電株も物色されている。

一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が0.12ポイント(0.05%)高の219.70ポイント、深センB株指数が0.84ポイント(0.10%)安の834.96ポイントで終了した。

【亜州IR】

《FA》

 提供:フィスコ

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