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上方修正で14期ぶりの最高益、また3社統合企業の株価転換のポイントは(和島英樹)

「明日の好悪材料Next」~第40回

和島英樹和島英樹(Hideki Wajima)
株式ジャーナリスト
日本勧業角丸証券(現みずほ証券)入社。株式新聞社(現モーニングスター)記者を経て、2000年にラジオNIKKEIに入社。東証・記者クラブキャップ、解説委員などを歴任。現在、レギュラー出演している番組に、ラジオNIKKEI「マーケットプレス」、日経CNBC「デイリーフォーカス」毎週水曜日がある。日本テクニカルアナリスト協会評議委員。国際認定テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)。

【今回チェックした「明日の好悪材料」記事一覧】
2月19日分
2月22日分
2月24日分
2月25日分

2月19日~25日では個別の材料が多かった。ベビー服などの西松屋チェーン<7545>は上方修正で14期ぶり最高益を更新する見通し。PC(プレストレストコンクリート)橋梁工事のビーアールホールディングス<1726>は、今後の補修需要の増加に備えて、公募増資を実施。電子部品のリバーエレテック<6666>は高性能水晶振動子の反プル出荷を開始するなど、成長の確認または今後の成長に向けた材料が目立った。

2月19日分 西松屋チェーン<7545> ~ ☆テクニカル・チェック銘柄
■好悪材料~今期経常を14%上方修正・14期ぶり最高益へ

ベビー・子供衣料と生活雑貨の「西松屋」をロードサイドで展開。新店の大型化、対象年齢の引き上げで商品を拡充。PB商品開発を推進するなど、SPA(製造小売り)への転換を進めている。

2021年2月期の利益予想を上方修正。営業利益は前回予想を15億5000万円増額の122億5000万円(前期比6.4倍)、1株利益は134.5円になる見通し。なお売上高の予想に変更はない。

発表資料では「売上高総利益においては、冬物衣料を中心に当初価格での販売が進み、値下げロス額が抑えられた」などとしている。営業利益は2007年2月期の112億2500万円を抜き、14期ぶりの最高益更新となる。

■『株探』プレミアムで確認できる西松屋チェーンの通期業績の長期推移
【タイトル】

株式チャートでは、週足チャートのRCI(順位相関係数)をチェックした。RCIは株価の推移と価格の水準にそれぞれ順位をつけ、その相関関係を見ることにより割安や割高を判断する。相場の勢いや方向性を判断するモメンタム系のオシレーター(指標)だ。

RCIの9週線で「-80以下」を売られ過ぎ、「+80以上」が売られ過ぎと判断する。マイナス圏からプラス圏に入れば「買い」、プラス圏からマイナス圏に入れば「売り」のシグナルとなる。また、同26週線とのクロスを転換のサインとする。

RCI9週線は買いシグナルを点灯中。一方、同26週線との関係では足元で一時、ゴールデンクロス(GC)になったが、再び下に乖離(かいり)し、同26週線も下向きが継続。20年3月安値からの上昇時にはGC後は、同26週線は横ばいから上向きに転じている。

今回は、同26週線は上昇への勢いに乏しいと判断できる。同26週線が少なくとも横ばいに転じるかがポイント。現状では、勢いを打ち消しあい、当面はもみ合う可能性もあるとみられる。

■『株探』で新規対応したRCIを表示した西松屋の週足チャート(2018年7月~)
【タイトル】

2月19日 ビーアールホールディングス<1726>
■好悪材料~530万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う79万5000株の第三者割当増資を実施する。発行価格は3月2日から8日までのいずれかの日に決定

極東興和グループの持ち株会社。あらかじめコンクリートに負荷をかけることで強度を増すPC(プレストレストコンクリート)橋梁工事の中堅。九州地盤からM&A(合併・買収)で全国規模に成長。

同社によれば公募増資による資金調達は、「過去に建設された橋梁・トンネルなどの構造物が老朽化し、今後はその維持補修・補強工事が飛躍的に増加すると予測される」ことに対応したもの。

具体的には、東日本、中日本、西日本の高速道路会社3社の「高速道路リニューアルプロジェクト」での需要や、鉄道では新規ルートの開業が相次ぐ予定で発注量の増加が見込まれるという。

今回の調達資金は設備投資や子会社への投融資資金や借入金の返済資金の一部に充当する予定。今回の増資での手取り概算額は42億5800万円強の予定。

前回の2016年秋の公募増資など以降も約15億円を投じ、PC床版製造設備の増強やコンクリート製品用型枠導入などの設備投資を実施してきた。

それによりPC床版取り換え工事を中心に受注を獲得し、今第3四半期累計期間(20年4~12月)の建設事業では受注高が305億円(前年同期比55.0%増)、手持ち工事高が503億円(同55.0%増)と過去最高を記録したという。

株価は短期的には株式の希薄化による需給悪を警戒する展開が想定される。中長期的には投資による売上高への寄与が期待できるようになれば、再評価の可能性もありそうだ。

■『株探』プレミアムで確認できるビーアールホールディングスの通期業績の成長性推移
【タイトル】

2月22日 リバーエレテック<6666>
■好悪材料~高周波・高精度の水晶共振子「KCR―04」を開発し、2月からサンプル出荷

水晶振動子、水晶発振器を中心とする電子部品の製造販売。表面実装型の小型水晶デバイスに強み。水晶振動子は規則正しい振動を生み出すことで、電子機器を正常に動かす部品。クオーツ(水晶)時計が正確な時を刻むのは水晶を用いているため。スマートフォンの高付加価値化などで需要が増える傾向にある。

新製品「KCR-04」は、新しく発見した水晶の新カット「KoT(コーティ)カット」を利用したことがポイント。水晶振動子は広い温度範囲において安定した周波数精度で発振されるため、様々な電子機器に広く使われている。これまではATカット(厚み滑り振動)水晶振動子が広く利用されてきたが、近年は高速通信規格「5G」、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」市場ではより周波数精度の高いものが求められているという。

同社は20年11月に、水晶素子の新しいカット角を発見し、製品化技術を確立したと発表していた。それが「KoTカット」。KoTカット水晶共振子は、水晶原石を新たに発見した切断角度で切り出した水晶板をOPAW(オーパウ・直交板弾性波)させることで、ATカット振動子をはるかにしのぐ周波数温度特性を示すという。

発振周波数は、第一弾として500MHz~800MHzの範囲でリリース。順次範囲を拡張する。ATカット水晶振動子に比べ広い温度範囲で周波数精度を約2倍改善しているとしている。

■『株探』プレミアムで確認できるリバーエレテックの四半期決算の成長性推移
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※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。



 

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