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今週の【早わかり株式市況】3週ぶり反落、中国での新型肺炎の感染拡大を嫌気


■今週の相場ポイント
 1.日経平均はリスク回避の流れに、上下動繰り返すも週間では200円超の下げ
 2.中国で発生した新型肺炎の感染拡大を嫌気、2万3000円台に押し戻される
 3.香港や中国株の動向を横目に、ヘッジファンドの先物売買に振り回される展開
 4.全体指数の動向とは別にマスクや医薬品関連など買われ、個別物色意欲は旺盛
 5.週末は香港株が落ち着き、日経平均も底堅さを発揮したが値下がり銘柄が多い

■週間 市場概況
 今週の東京株式市場は日経平均株価が前週末比214円(0.89%)安の2万3827円と3週ぶりに下落した。

 今週は、中国・武漢で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染が世界的に広がるなか、これを嫌気する形でリスク回避の展開を強いられたが、一方通行の下げとはならなかった。週末は上値こそ重かったものの香港株が底堅く推移したこともあって小康状態を得た。

 週明けの20日(月)は前週末の米株高を受けて買いが優勢の展開となったが上値の重い展開。売買代金は1兆4000億円台にとどまり、今年に入って最低だった。21日(火)は20日の米株市場が休場で手掛かり材料難のなか、新型肺炎の感染拡大を背景に香港株が急落し、これを横目に先物主導で日経平均は200円超の下げ。ただ、マスクや医薬品関連株などが買われ、値上がり銘柄数と値下がり数が拮抗するなど個別物色意欲は健在だった。22日(水)は香港や中国株が落ち着きを取り戻し反発に転じたことで、これを横目に先物が買い戻され日経平均も反発し2万4000円台を回復した。しかし、投資マインドの不安定さは拭えず、23日(木)は再び売り優勢に傾いた。この日も香港や中国株の動向に左右される地合いとなった。両市場が大きく下値を探り、為替も一段と円高方向に振れたことでヘッジファンド筋による先物売りが現物株市場にも波及し、日経平均は前日の上昇幅を上回る下げとなった。24日(金)は中国株市場が春節に伴う長期休暇入りで休場となったが、注目された香港株は落ち着いた値運びをみせたことで投資家心理が改善。日経平均は上値こそ重かったもののプラス圏で引けた。ただ、値下がり銘柄数は値上がりの3倍近くに達し、TOPIXは小幅安だった。

■来週のポイント
 来週は本格化する主力株の決算発表を見極めたいと姿勢が強く、日経平均は2万4000円台を巡る攻防が続きそうだ。

 重要イベントとしては、国内では31日朝に発表される12月鉱工業生産が注目される。海外では28日-29日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)や30日発表の米国10-12月期GDP、31日発表の中国1月製造業PMIに注視が必要だろう。なお、中国は24日から30日までは春節休暇となるほか、31日には英国のEU離脱期限を迎える。

■日々の動き(1月20日~1月24日)

【↑】   1月20日(月)―― 3日続伸、米株高受け上昇も売買代金は低調
 日経平均 24083.51(  +42.25)  売買高 8億2112万株 売買代金 1兆4179億円

【↓】   1月21日(火)―― 4日ぶり反落、先物主導で主力株中心に売り優勢
 日経平均 23864.56( -218.95)  売買高 9億1259万株 売買代金 1兆6704億円

【↑】   1月22日(水)―― 反発、香港株堅調で先物への買い戻しが優勢
 日経平均 24031.35( +166.79)  売買高10億0180万株 売買代金 1兆8868億円

【↓】   1月23日(木)―― 反落、中国株安や円高でリスク回避の売り優勢
 日経平均 23795.44( -235.91)  売買高10億4906万株 売買代金 1兆9516億円

【↑】   1月24日(金)―― 小反発、半導体関連株が堅調も上値は重い
 日経平均 23827.18(  +31.74)  売買高 9億6545万株 売買代金 1兆8103億円

■セクター・トレンド
 (1)全33業種中、 24業種が下落
 (2)郵船 <9101> など海運、日本製鉄 <5401> など鉄鋼、住友鉱 <5713> など非鉄といった景気敏感株が大きく売られた
 (3)原油安で国際石開帝石 <1605> など鉱業、JXTG <5020> など石油株は大幅続落
 (4)輸出株は日産自 <7201> など自動車が低調も
   HOYA <7741> など精密機器、ソニー <6758> など電機は値を保つ
 (5)内需株もまちまち
   ファストリ <9983> など小売り、JT <2914> など食品は安いが、大和ハウス <1925> など建設、三井不 <8801> など不動産は高い
 (6)東京海上 <8766> など保険、三菱UFJ <8306> など銀行といった金融株は総じて軟調

■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数上位5テーマ)
 1(1) 5G
 2(12) マスク
 3(New) コロナウイルス 新型肺炎の感染拡大で関心度急上昇 
 4(3) 人工知能(AI) ── AI・IoT「倍騰株スーパーセレクション5」 
 5(4) 半導体 ───── TSMCの強気見通しを契機に再び追い風 
  ※カッコは前週の順位

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