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新興市場見通し:マザーズ逆行安、ギフティなどIPOの盛り上がりに期待


先週の新興市場では、日経平均の大幅上昇に日経ジャスダック平均も連れ高となる一方、マザーズ指数は逆行安となった。米中協議の進展への期待などから米長期金利の上昇とともに円安が進み、日経平均は週末にかけておよそ4カ月ぶりに22000円台を回復する場面があった。しかし、金利上昇に伴い金融株を中心としたバリュー株(割安株)への資金シフトが見られ、グロース株(成長株)中心のマザーズは引き続き低調に推移した。なお、週間の騰落率は、日経平均が+3.7%であったのに対して、マザーズ指数は-0.9%、日経ジャスダック平均は+1.0%だった。

個別では、メルカリ<4385>が週間で3.4%高、ミクシィ<2121>が同1.1%高となる一方、サンバイオ<4592>が同1.3%安、そーせいグループ<4565>が同4.7%安となるなどマザーズ時価総額上位は高安まちまちだった。直近IPO銘柄のSansan<4443>は同12.3%安と下げが目立った。決算を受けて大きく売られる銘柄も散見され、Link-U<4446>やGA technologies<3491>、HEROZ<4382>が週間のマザーズ下落率上位に並んだ。一方、バンク・オブ・イノベーション<4393>は活況となり、sMedio<3913>が上昇率トップとなった。ジャスダック主力ではワークマン<7564>が同3.9%高、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が同1.2%高、セリア<2782>が同3.2%高と堅調だった。売買代金上位ではUTグループ<2146>がリバウンドを見せ、クラスターテクノロジー<4240>やアイビー化粧品<4918>が週間のジャスダック上昇率上位に顔を出した。反面、ラクオリア創薬<4579>は新薬の治験結果と業績修正を発表して急落し、ニックス<4243>などと下落率上位に並んだ。セプテーニ・HD<4293>なども軟調だった。IPOではピー・ビーシステムズ<4447>が福証Q-Boardへ新規上場し、公開価格を4割ほど上回る初値を付けた。およそ1カ月ぶりのIPOだった。

今週の新興市場は、連休の合間で引き続き売買の盛り上がりが期待しづらい。日米の金融政策決定会合が予定されており、これらの結果を受けた主力大型株の動向に市場の関心が向かいやすいとも考えられる。ただ、日経平均が節目の22000円台回復で上げ一服となれば、出遅れ感のあるマザーズ銘柄に物色が向かう可能性もある。マザーズでは比較的注目度の高いIPOがあり、物色の柱となることが期待される。

先週末発表の決算では、今期2ケタ増益見通しのSYSHD<3988>やバルニバービ<3418>がポジティブ視されているようだ。9月20日にはラグビーワールドカップ日本大会が始まり、ABホテル<6565>などの宿泊・飲食関連、アール・エス・シー<4664>や共栄セキュリティーサービス<7058>などの警備関連が関心を集める可能性がある。ヤフー<4689>によるZOZO<3092>買収に絡み、ロコンド<3558>などのファッションEC関連にも注目したい。

IPO関連では、9月19日にアミファ<7800>がジャスダックへ、サイバー・バズ<7069>がマザーズへ、20日にギフティ<4449>がマザーズへそれぞれ新規上場する。インフルエンサーサービスのサイバー・バズは初値期待が高まっているようだ。eギフトサービスのギフティは公開規模がマザーズ上場案件としては大きいが、事業内容の目新しさと業績成長率の高さで投資家の関心を集めている。

《HK》

 提供:フィスコ

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