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ダウ先物は小幅高の一方、ナスダック100はマイナス圏 エヌビディアが時間外で軟調=米国株

米株価指数先物(12月限)(NY時間08:41)(日本時間22:41)
ダウ先物 44741(+35.00 +0.08%)
S&P500 6097.25(-1.75 -0.03%)
ナスダック100先物 21623.25(-33.50 -0.15%)

 きょうの米株価指数先物市場はダウ先物は小幅高の一方、S&P500、ナスダック100はマイナス圏での推移となっている。ナスダック100についてはエヌビディア<NVDA>が時間外で軟調に推移しており、指数先物を圧迫しているようだ。

 中国当局が独占禁止法の疑いでエヌビディアを調査していると伝わった。中国のCCTVが、国家市場監督管理総局(SAMR)が同社の最近の慣行について調査に着手したと報じている。AMD<AMD>がアナリストの投資判断の「中立」への引き下げで時間外で下落していることもナスダック100を圧迫。

 先週の米株式市場はダウ平均は反落したものの、S&P500、ナスダックは3週連続で上昇し、最高値を更新していた。11月のようにトランプトレードによる出遅れ銘柄への買いは一服していたものの、IT・ハイテク株などは堅調な値動きを続けている。

 先週末に11月の米雇用統計が発表になり底堅い米労働市場を示したものの、来週のFOMCでの0.25%ポイントの利下げ期待に変化はない。CMEのフェドウォッチによると、0.25%ポイントの利下げの可能性を85%と見込んでいる。

 「他のことはすべてFRBの意図通りに動いている。12月FOMCでは利下げが行われるだろうが、来年は2回か3回の引き下げに留まるかもしれない。米経済の堅調さは続くと思う」とのコメントも聞かれた。

 FOMC委員は現在、金融政策に関する発言を控えるブラックアウト期間に入っている。投資家は今週の米消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)から、ヒントを探ることになりそうだ。ただ、若干高めの数字が予想されてはいるものの、予想通りであれば、来週の利下げ期待に変化は無さそうだ。

 今週も12月後半から年始にかけてのクリスマスラリーを期待した買いが続くか注目される。

 エヌビディア<NVDA>が時間外で下落。取引開始前に、中国当局が独占禁止法の疑いで同社を調査していると伝わった。中国のCCTVが、国家市場監督管理総局(SAMR)が同社の最近の慣行について調査に着手したと報じている。

 AMD<AMD>が時間外で3日続落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げた。目標株価は現行水準よりも高い155ドル。

 ソーシャルメディアのレディット<RDDT>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の70ドルから200ドルに引き上げた。

 スーパー・マイクロ<SMCI>が時間外で上昇。先週末の引け後にナスダックが同社の財務報告書の提出期限の延長申請を承認したと発表した。

(NY時間08:51)(日本時間22:51)時間外
レディット<RDDT> 168.70(+5.94 +3.65%)
スーパー・マイクロ<SMCI> 47.88(+3.95 +8.99%)

アップル<AAPL> 242.49(-0.35 -0.14%)
マイクロソフト<MSFT> 442.20(-1.37 -0.31%)
アマゾン<AMZN> 226.68(-0.35 -0.15%)
アルファベット<GOOG> 175.31(-1.18 -0.67%)
テスラ<TSLA> 397.74(+8.52 +2.19%)
メタ<META> 624.10(+0.33 +0.05%)
エヌビディア<NVDA> 139.53(-2.91 -2.04%)
AMD<AMD> 136.90(-1.69 -1.22%)
イーライリリー<LLY> 827.00(+0.29 +0.04%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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