NY為替:フランス政局不安&ECB大幅利下げ観測でユーロ安
2日のニューヨーク外為市場でドル・円は150円35銭まで上昇後、149円08銭まで下落し、149円56銭で引けた。米国の11月ISM製造業景況指数や10月建設支出、11月製造業PMI改定値が軒並み予想を上回る強い結果を受けた長期金利上昇に伴いドル買いが優勢となったが、日銀の早期追加利上げ観測を受けた円買い、クロス円絡みの円買いが強まり、下落に転じた。連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が12月連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げ支持に傾斜しているとの発言でドル売りが強まった。
ユーロ・ドルは1.0514ドルから1.0461ドルまで下落し、1.0499ドルで引けた。予算案を巡りフランスの内閣不信任が決議される可能性が強まったほか、欧州中央銀行(ECB)が来週開催する定例理事会で追加利下げがほぼ確実視され、さらに、大幅利下げの可能性などの思惑にユーロ売りが加速。ユーロ・円は、157円95銭から156円38銭まで下落した。日欧金利差縮小観測にユーロ売り、円買いが優勢となった。ポンド・ドルは1.2691ドルから1.2617ドルまで下落した。ドル・スイスは0.8890フランまで上昇後、0.8852フランへ反落した。
《MK》
提供:フィスコ