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2日の株式相場見通し=強弱拮抗、欧米株上昇も一段の円高が重荷

 2日の東京株式市場は強弱観対立のなか、日経平均株価は前営業日近辺でもみ合う展開が想定される。前週末の欧州株市場は高安まちまちながら、ドイツやフランスなど主要国の株価は総じて強さを発揮した。そのなか独DAX指数は1%を超える上昇で続伸し、10月中旬につけた史上最高値以来の株価水準まで浮上している。ユーロ圏の景気全般に対する警戒感は拭えないものの、ECBによる次回会合での利下げ観測がマーケットのセンチメント改善につながっている。また、米国株市場では感謝祭の翌日で半日取引となるなかも旺盛な買い需要が反映され、NYダウが反発し史上最高値を更新。機関投資家がベンチマークとして重視するS&P500指数も最高値を更新した。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も上げ足を鮮明とし1万9200台まで上昇、最高値更新まであと100ポイント未満に迫っている。米長期金利の低下を背景にエヌビディア<NVDA>が2%超の上昇をみせるなど半導体関連に物色の矛先が向き、全体相場に浮揚力を与える格好となった。この日は年末商戦の入り口である「ブラックフライデー」にあたり、個人消費が刺激されることへの期待感も小売セクターなどに買いを誘導している。東京市場では堅調な欧米株の動向を引き継ぎ、リスク選好の相場環境が意識されるところ。しかし、外国為替市場でドル売り・円買いの動きが一段と進み、1ドル=150円台を下回る円高に振れていることが自動車やハイテク株に重荷となりそうで、日経平均の上値は限られそうだ。3万8000円台前半でのもみ合いが予想され、ドル円相場の動向や米株価指数先物の値動きなどを横目に売り優勢となれば、3万7000円台に水準を切り下げる場面も想定される。

 29日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比188ドル59セント高の4万4910ドル65セントと反発。ナスダック総合株価指数は同157.690ポイント高の1万9218.166だった。

 日程面では、きょうは7~9月期の法人企業統計調査、11月の新車販売台数など。海外では11月の財新中国製造業PMI、10月のユーロ圏失業率、10月の米建設支出、11月の米ISM製造業景況感指数など。

出所:MINKABU PRESS

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