日経平均は143円安でスタート、さくらや7&iHDなどが下落/寄り付き概況
日経平均 : 38205.08 (-143.98)
TOPIX : 2682.39 (-4.89)
[寄り付き概況]
29日の日経平均は143.98円安の38205.08円と反落して取引を開始した。前日28日の米株式市場は感謝祭の祝日で休場。
今日の東京株式市場は売りが先行した。日経平均は38600円台に位置する25日移動平均線や200日線が上値抵抗線となり、ここからの短期的な上値余地は大きくないとの見方があった。また、国内に目立った買い材料がなく、週末ということもあり、積極的な買いを見送る向きもあった。一方、昨日の米市場が休場で手掛かり材料に乏しい中、欧州市場で英FTSETM100が0.08%高、独DAXが0.85%高、仏CAC40が0.51%高と主要指数が堅調だったことが東京市場の株価の支えとなった。また、昨日の日経平均が朝安の後は底堅く推移し、下値支持線として意識される38000円を維持したことから、相場の下値は堅いとの見方があったが、寄付き段階では売りが優勢だった。
なお、取引開始前に発表された11月の東京都区部消費者物価指数(CPI・中旬速報値)は、生鮮食品を除く総合指数が前年同月比2.2%上昇した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は同2.1%上昇だった。同じく、取引開始前に発表された10月の完全失業率(季節調整値)は2.5%となり前月比0.1ポイント上昇した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は2.5%だった。10月の有効求人倍率(季節調整値)は1.25倍で前月から0.01ポイント上昇した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は1.24倍だった。また、10月の鉱工業生産指数(季節調整済み)速報値は前月比3.0%上昇だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は同3.8%上昇だった。今日は、Terra Drone<278A>、グロービング<277A>が東証グロースに上場した。
セクター別では、精密機器、医薬品、輸送用機器、その他製品、小売業などが値下がり率上位、電気・ガス業、銀行業、保険業、鉱業、繊維製品などが値上がり率上位に並んでいる。
東証プライムの売買代金上位では、さくら<3778>、DeNA<2432>、SHIFT<3697>、7&iHD<3382>、日産自<7201>、東エレク<8035>、三井物<8031>、東京メトロ<9023>、デンソー<6902>、ソニーG<6758>、KDDI<9433>、トヨタ<7203>、ファーストリテ<9983>などが下落。他方、楽天銀行<5838>、東京ガス<9531>、古河電工<5801>、関西電<9503>、川崎重<7012>、サンリオ<8136>、みずほ<8411>、アドバンテスト<6857>、三菱UFJ<8306>、IHI<7013>、三井E&S<7003>、INPEX<1605>などが上昇している。
《CS》
提供:フィスコ