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ダウ先物は上昇続く ベッセント氏への期待も=米国株

米株価指数先物(12月限)(NY時間08:20)(日本時間22:20)
ダウ先物 44715(+320.00 +0.72%)
S&P500 6015.75(+28.75 +0.48%)
ナスダック100先物 20949.00(+99.25 +0.48%)

 きょうの米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも上昇。今週は感謝祭ウィークで週後半にかけて市場参加者も少なくなり、例年は調整中心の動きとなることが多いが、米株式市場は先週末の流れを引継ぎ買いが先行している。

 米株式市場では選挙でのトランプ氏勝利後の上昇が再び勢いを増しており、先週末のダウ平均は最高値を更新した。物色の矛先もこれまでのAI関連のIT・ハイテク株一辺倒ではなく、幅広い銘柄に広がっている。特に小型株への買いが続いている。

 トランプ氏が先週末に、ヘッジファンド創業者のベッセント氏を迷走していた次期財務長官に指名すると発表した。市場はこの人事を好意的に受け止め、ベッセン氏は株式市場を支え、トランプ氏の保護主義政策を緩和する手助けとなる可能性があると見ているようだ。ベッセント氏は「関税を徐々に段階的に導入することを推奨する」とインタビューで述べている。

 「ベッセント氏であれば、関税導入を遅らせたり制限したりすることができ、トランプ氏が1期目に導入した法人税減税を延長し、エネルギー生産の増加が期待される規制緩和を推進すれば、それは米産業をすべて支援することになり、GDP成長を支えることにもなる。そうなれば、市場は喝采を送るだろう」とのコメントも聞かれる。

 香水やバス用品を手掛けるバス&ボディワークス<BBWI>が決算を受け時間外で大幅高。通期の1株利益および売上高のガイダンスを上方修正した。

 百貨店のメーシーズ<M>が時間外で下落。取引開始前に本日予定していた決算発表を延期すると発表した。配送費を隠ぺいしたとされる従業員に関する独自調査を完了させるためとしている。同社に発表した8-10月期(第3四半期)の暫定決算は既存店売上高(ライセンスベース)の1.3%減を見込み、予想外の減収を見込んだ。

 ネット証券のロビンフッド・マーケッツ<HOOD>が時間外で上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の24ドルから55ドルに引き上げた。先週末終値よりも56%高い水準。トランプ氏当選の最大の恩恵を受ける企業の1つに挙げている。

 石炭採掘のピーボディ・エナジー<BTU>が時間外で下落。英資源大手のアングロ・アメリカンが、製鉄用石炭事業を同社に売却することで合意したと発表した。取引額は最大37.8億ドルに達する可能性があるという。

(NY時間08:30)(日本時間22:30)時間外
バス&ボディワークス<BBWI> 36.23(+5.52 +17.97%)
メーシーズ<M> 16.10(-0.20 -1.23%)
ピーボディ・エナジー<BTU> 26.74(-0.67 -2.44%)
ロビンフッド<HOOD> 39.18(+2.53 +6.90%)

アップル<AAPL> 231.10(+1.23 +0.54%)
マイクロソフト<MSFT> 418.00(+1.00 +0.24%)
アマゾン<AMZN> 199.17(+2.05 +1.04%)
アルファベット<GOOG> 168.00(+1.43 +0.86%)
テスラ<TSLA> 359.70(+7.14 +2.03%)
メタ<META> 561.52(+2.38 +0.43%)
エヌビディア<NVDA> 141.58(-0.37 -0.26%)
AMD<AMD> 139.90(+1.55 +1.12%)
イーライリリー<LLY> 751.50(+3.49 +0.47%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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