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0020 東証 小型株

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話題株ピックアップ【昼刊】:大林組、UNITED、イビデン

■大林組 <1802>  2,125円  +91.5 円 (+4.5%)  11:30現在
 大林組<1802>が大幅高で上場来高値を連日更新している。SMBC日興証券が21日付のレポートで同社の投資評価を前回の「2」から「1」に引き上げるとともに、目標株価を前回の2100円から2400円に増額したことが材料視されているようだ。レポートでは、足元の良好な事業環境を踏まえると、ROE10%の目標達成と自己資本の余裕に応じた自己株式取得や特別配当が実施される可能性が高まっていると報告。株主還元の強化は26年3月期からと想定するが、先行きの見通しの明るさが強まれば前倒し実施する可能性もあるとみている。

■ユナイテッド <2497>  807円  +32 円 (+4.1%)  11:30現在
 ユナイテッド<2497>がマドを開けて大幅高。フシ目の800円台を回復し上放れを明示している。商いも増勢が顕著、取引開始後1時間で前日の売買代金の3倍以上をこなしている。企業への投資を行う投資事業とデジタル人材育成事業などを展開するが、業績は足もとで会社側計画を上回る見通しとなった。21日取引終了後、25年3月期業績予想の修正を発表しており、売上高を114億~117億円(レンジ上限で前期比7%減)に、営業利益を27億~30億円(同38%減)に上方修正した。会社側では投資事業において、dely<299A>の新規上場に伴い同社が保有するdely株式を売却する予定であることや、教育事業で学習塾事業を展開するベストコの子会社化を目的としてグローバルアシストホールディングス(福島県郡山市)の株式を取得し、子会社化することなどを理由に挙げている。これを好感する形で投資資金を引き寄せている。

■イビデン <4062>  4,932円  +169 円 (+3.6%)  11:30現在
 イビデン<4062>も戻り足が鮮明となってきた。きょうは一時5000円台回復目前まで上値を伸ばし、75日移動平均線だけでなく4900円台を横に走る25日移動平均線もまとめて上抜く場面があった。ICパッケージで世界トップシェアを誇るグローバル企業だが、米インテル<INTC>だけでなく、AI用次世代半導体で躍進するエヌビディア<NVDA>向けに傾注し高水準の需要を獲得しており、マーケットで見直し機運が台頭している。10月末に25年3月期の売上高及び利益見通しを下方修正し下値を試したものの、その後は4600円近辺をボックス下限とするもみ合いが続く。貸株市場を経由した空売りが溜まる一方、機関投資家が実需で買い増す動きも一部で観測され株価はリバウンド局面に移行している。

■ニトリホールディングス <9843>  17,920円  +605 円 (+3.5%)  11:30現在
 ニトリホールディングス<9843>が3日ぶりに反発した。外国為替市場でドル円相場は一時1ドル=153円90銭台までドル安・円高方向に振れた。12月の日銀金融政策決定会合で、追加利上げが決まるとの思惑がくすぶるなかで、ウクライナ情勢の緊迫化を背景に地政学リスクの高まりを意識した円買い需要が拡大。為替相場の動きを背景に、円高メリット株と位置付けられるニトリHDへの物色意欲が高まったようだ。コーナン商事<7516>やセリア<2782>などが底堅く推移している。

■帝人 <3401>  1,371円  +42 円 (+3.2%)  11:30現在
 帝人<3401>が続伸、今週20日に下ヒゲで1314円50銭の直近安値をつけたが、その後はリバウンド局面に移行している。そうしたなか、旧村上ファンド系投資会社でアクティビストとして知られるエフィッシモキャピタルマネージメントが21日付で財務省に提出した変更報告書によると、エフィッシモの帝人株式の保有株比率が7.67%から8.99%に増加したことが分かった。保有目的は「純投資」だが、一部株式については投資一任契約に基づく顧客資産運用のためとしている。帝人のPBRは時価換算で0.7倍台と解散価値を大幅に下回っており、今後は物言う株主によって株式価値向上に向けた経営政策への要請圧力が高まるとの思惑が投資資金の流入を促している。

■長谷工コーポレーション <1808>  1,936円  +46 円 (+2.4%)  11:30現在
 長谷工コーポレーション<1808>が反発している。SMBC日興証券が21日付のレポートで、同社の投資評価を前回の「2(中立)」から「1(強気)」へ引き上げ、目標株価も1940円から2250円に増額したことが好感されたようだ。レポートでは、受注時採算の改善によって中期的には完成工事総利益率が15%台を回復することが期待されると報告。総還元性向45~50%程度を前提に、中期的に1株当たり年間配当金は100円まで引き上がると見込んだ。26年3月期からの新中期経営計画における業績及び株主還元目標の設定に注目したいとしている。

■日立製作所 <6501>  3,813円  +63 円 (+1.7%)  11:30現在
 日立製作所<6501>が5日ぶりに反発した。日本経済新聞電子版が21日の取引終了後、「日立製作所は、車載ソフトウエア更新時に発生する可能性がある不具合を事前に見つける人工知能(AI)を開発する」と報じた。AIの活用により作業時間を4割ほど短縮でき、ソフトが車両の機能や特徴を決める「SDV」と呼ばれる次世代車両の普及につなげるとしている。ソフトウェア人材が不足するなかで、同社によるAI関連ビジネスが一段と拡大するとの期待を膨らませる結果となり、買いを誘ったようだ。報道によると、年内にも自動車大手と組んで同技術を試験運用するとしている。

■明星工業 <1976>  1,320円  +20 円 (+1.5%)  11:30現在
 明星工業<1976>は前日比3.3%高の1343円と大幅高でスタート。21日の取引終了後、発行済み株式数(自社株を除く)の2.86%にあたる140万株または18億2000万円)を上限に、22日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表。これが材料視されている。あわせて取得した全株式を11月29日付で消却することも明らかにした。なお、東証の自己株式立会外買付取引情報によると、22日付で126万9500株の取得を完了している。

■日本電子 <6951>  5,687円  +69 円 (+1.2%)  11:30現在
 日本電子<6951>は21日、東京大学や島津製作所<7701>などとの共同研究で、装置容量250リットルの小型・堅牢な超高精度光格子時計の開発に世界で初めて成功したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。光格子時計は原子時計の一種で、現在の「秒」の定義の基準となっているセシウム原子時計に対して100倍以上の精度を実現するもの。装置の小型化により、時間標準としての利用にとどまらず、相対論的センシング(周波数の変化を利用した標高差の計測を実現する時計の新しい応用技術)など、さまざまな研究現場や応用分野での利用が期待できるとしている。

■鴻池運輸 <9025>  2,805円  +27 円 (+1.0%)  11:30現在
 鴻池運輸<9025>が続伸し、19日につけた上場来高値を更新した。日本格付研究所(JCR)は21日、鴻池運輸の長期発行体格付けを「A-」から「A」に1ノッチ引き上げた。見通しは「ポジティブ」から「安定的」に見直している。強固な顧客基盤などを背景に食品関連が引き続き堅調で、空港関連の収支改善も進んでいると指摘。業績の安定性は従来以上に高まっており、着実に自己資本の蓄積も進んでいると評価した。鴻池運輸の今期は2ケタの増収増益見通しで、前期に続き最高益を更新する計画。増配予想も示している。業況を好感した買いが継続しているようだ。

■神戸物産 <3038>  3,579円  +28 円 (+0.8%)  11:30現在
 神戸物産<3038>が続伸。21日の取引終了後、10月度の個別業績を発表。売上高は前年同月比4.8%増の461億8200万円、経常利益は同6.4倍の141億8900万円となり、これを好感する買いが入っているようだ。10月度は新規に8店舗を出店。引き続き利便性の高い冷凍野菜が好調に推移したことに加えて、10月末まで実施したセールの対象商品が売り上げに貢献した。経常利益については、為替予約において前月比較で円安となったことで時価評価が大きく改善したという。

■チヨダ <8185>  1,373円  +9 円 (+0.7%)  11:30現在
 チヨダ<8185>が反発。21日の取引終了後、25年2月期の連結業績予想について、営業利益を12億5000万円から18億7600万円(前期比75.2%増)へ、純利益を14億円から16億3100万円(同11.9%減)へ上方修正したことが好感されている。マックハウスを連結範囲から除外したことで、売上高は952億5000万円から922億3700万円(同1.2%減)へ下方修正したものの、手を使わずに立ったまま履ける「セダークレスト スパットシューズ」などのプライベートブランド中心に売り上げが伸長しており、利益を押し上げる。また、人事効率の改善や管理費の抑制などに取り組んでいることも寄与する。

■シーアールイー <3458>  1,207円  +4 円 (+0.3%)  11:30現在
 シーアールイー<3458>がしっかり。21日取引終了後、インドネシアで3温度帯倉庫を10月に取得したと発表した。同国の首都ジャカルタと周辺の主要都市であるブカシ市、デポック市を結ぶ重要な道路が近くにあり、温度変化に敏感な製品を扱う日用消費財事業者や3PL事業者からの需要が見込まれるという。

■Speee <4499>  4,960円  +700 円 (+16.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 Speee<4499>がストップ高カイ気配。日本経済新聞電子版が21日、「金融庁は暗号資産(仮想通貨)や法定通貨などに価値が連動するステーブルコインの仲介業を新設する検討に入った」と報じた。特定の暗号資産交換業者に所属し監督・指導されることなどを条件に軽めの規制で仲介できるようにするという。これを受け、ステーブルコインの実用化に取り組むスピーに思惑的な買いが向かっているようだ。

■東洋炭素 <5310>  4,540円  -95 円 (-2.1%)  11:30現在
 東洋炭素<5310>が3日続落。SMBC日興証券が21日付で投資評価を「1」から「2」へ、目標株価を7000円から5500円へ引き下げたことが売り材料視されている。同証券によると、24年12月期はSiCコーティング製品の好調や円安の追い風によって会社計画に対して営業利益の超過達成を見込むが、25年12月期はEV市場の停滞で高付加価値製品であるSiCコーティング製品の成長が鈍化する可能性が高いという。高い成長期待を再度織り込むにはしばらく時間を要するとみている。

■HOUSEI <5035>  470円  +80 円 (+20.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 HOUSEI<5035>に物色人気が集中している。21日取引終了後、AI用高性能サーバーやその周辺機器の輸入販売、保守サービスの提供を行う新たな事業を開始すると発表した。コンピューターハードウェアや周辺機器の販売などを手掛けるシンガポールのKAYTUS SYSTEMSの製品を仕入れて日本で販売するという。これを買い材料視されている。

●ストップ高銘柄
 GMOアドパートナーズ <4784>  661円  +100 円 (+17.8%) ストップ高   11:30現在
 オルツ <260A>  759円  +100 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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