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NY株式:NYダウは139ドル高、地政学的リスクが重し


米国株式市場はまちまち。ダウ平均は139.53ドル高の43,408.47ドル、ナスダックは21.33ポイント安の18,966.14で取引を終了した。

ウクライナがロシア領内に英国製の長距離ミサイルを発射したとの報道で地政学的リスクの存続が警戒され、寄り付き後、下落。連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン理事がインフレの進展が停滞しているとタカ派姿勢を示し、長期金利の上昇を嫌気した売りに続落した。ただ、相場をけん引するとして動向が注目される半導体のエヌビディア(NVDA)の決算発表を取引終了後に控えダウは終盤にかけて買い戻され、上昇に転じた。ナスダックも下げ幅を縮小したがプラス圏を回復できず、まちまちで、終了。セクター別では、ヘルスケア機器・サービスが上昇した一方、食・生活必需品が下落。

家庭用品小売りのウィリアムズ・ソノマ(WSM)は第3四半期決算で調整後1株当たり利益が予想を上回ったほか、追加自社株買いプログラム計画を発表し、上昇。メディアのコムキャスト(CMCSA)はNBCユニバーサルの「CNBC」などのケーブルテレビネットワーク部門を分離・独立する計画を発表し、上昇。同業のパラマウント・グローバル(PARA)も、トランプ新政権下でのさらなる合併の可能性などの期待に上昇した。

ディスカウント小売のターゲット(TGT)は第3四半期の既存店売上高が予想を下回ったほか、売り上げの伸び悩みと在庫の積み増しが利益圧迫要因となると通期見通しを下方修正し、大幅安。自動車メーカーのフォード・モーター(F)は電気自動車(EV)部門の売り上げが冴えず、欧州で4000人の雇用削減を発表し、下落した。

半導体メーカーのエヌビディア(NVDA)は取引終了後に第3四半期決算を発表。1株当たり利益が予想を上回り配当計画も維持、第4四半期の利益率見通しがほぼ市場通りとなったが、市場の期待に満たず時間外取引で売りが先行している。


(Horiko Capital Management LLC)

《ST》

 提供:フィスコ

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