話題株ピックアップ【夕刊】(3):朝日インテク、ディスコ、フェローテク
■朝日インテック <7747> 2,601.5円 +154.5 円 (+6.3%) 本日終値
朝日インテック<7747>が急反発。14日の取引終了後に発表した第1四半期(7~9月)連結決算が、売上高311億8400万円(前年同期比8.6%増)、営業利益97億2600万円(同20.9%増)、純利益67億8400万円(同11.7%増)と大幅増益となったことが好感された。PCIガイドワイヤーや貫通カテーテルを中心に、欧州を除く全地域で循環器領域の需要が増加したほか、脳・末梢・腹部・消化器・ロボティクスなど非循環器領域も伸長。また為替が円安だったことも寄与した。なお、25年6月期通期業績予想は、売上高1167億3700万円(前期比8.5%増)、営業利益252億1000万円(同13.9%増)、純利益188億300万円(同18.9%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、中国広西チワン族自治区に医療機器の製造・開発を行う100%子会社を来年2月をメドに設立すると発表。また、金型設計・製造のニッタモールド(滋賀県甲賀市)の全株式を来年1月6日付で取得し子会社化すると発表しており、これらも好材料視されたようだ。
■ディスコ <6146> 42,580円 +2,280 円 (+5.7%) 本日終値
ディスコ<6146>が頑強。オランダの半導体製造装置メーカーのASMLホールディング<ASML>が現地時間14日に投資家向け説明会を開き、2030年12月期の売上高が440億~600億ユーロとなる見通しを示した。米中間の対立による事業環境の悪化が警戒されるなか、従来の目標を据え置いたことで、半導体製造装置市場を巡る悲観的な見方が後退し同社株は上昇。米国市場においてフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は小幅安となったものの、半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ<AMAT>やラムリサーチ<LRCX>が堅調に推移した。直近で調整色を強めていたディスコに対しても、ASMLの強気見通しは物色意欲を高める方向に作用したようだ。このほか半導体製造装置関連では東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>がしっかり。KOKUSAI ELECTRIC<6525>やSCREENホールディングス<7735>が買われ、アドバンテスト<6857>が底堅い。
■フェローテク <6890> 2,459円 +122 円 (+5.2%) 本日終値
14日に決算を発表。「上期経常は一転2%増益で上振れ着地、今期配当を10円増額修正」が好感された。
フェローテックホールディングス <6890> [東証S] が11月14日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比1.7%増の154億円となり、従来の4.7%減益予想から一転して増益で着地。同時に、今期の年間配当を従来計画の100円→110円(前期は100円)に増額修正した。
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同時に発表した「0.42%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の0.42%にあたる20万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月15日から25年3月31日まで。
■日産自動車 <7201> 428.5円 +18.3 円 (+4.5%) 本日終値
日産自動車<7201>が3日ぶり急反発。同社を巡っては旧村上ファンド系のエフィッシモ・キャピタル・マネージメントと関係のあるファンドが9月30日時点で株式を2.5%保有していることが11日に明らかとなり、翌12日に株価は急上昇していたが、15日に香港のヘッジファンドでアクティビストとして知られるオアシス・マネジメントも、日産自の株式を保有していると国内メディアが伝えた。保有割合については、大量保有報告書の提出が必要な5%を超す水準ではないとみられている。今後、アクティビストが日産自株の買い増しに動いて収益改善に向けた提案を行い、同社の業績が回復に向かうなどといった思惑を広げる形となり、買いが集まった。
■ヤマタネ <9305> 3,495円 +145 円 (+4.3%) 本日終値
ヤマタネ<9305>が反発している。14日の取引終了後、上限を90万株(発行済み株数の8.72%)、または30億円とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。取得期間は11月15日から来年10月31日までで、東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)及び投資一任契約に基づく市場買い付けにより取得する。なお、15日には、この日朝のToSTNeT-3で、うち23万7200株を7億9462万円で取得したと発表した。
■エーザイ <4523> 5,029円 +72 円 (+1.5%) 本日終値
エーザイ<4523>が3日ぶりに反発。この日の寄り前、バイオジェン<BIIB>と共同開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」について、欧州医薬品委員会(CHMP)から承認勧告を受領したと発表しており、好材料視された。なお、同件による25年3月期業績への影響は軽微としている。
■トヨタ自動車 <7203> 2,704円 +38 円 (+1.4%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>が続伸、2700円近辺のもみ合いを上放れるか目先注目場面となっている。外国為替市場で一段とドル買い・円売りが進行、足もとで1ドル=156円台半ばまで円安が進行している。同社の25年3月期通期の想定為替レートは1ドル=147円であり、為替メリットの発現が期待されるところ。一方、トランプ次期大統領が電気自動車(EV)向けの税制支援策の廃止を検討していると一部で報道され、前日の米国株市場ではテスラ<TSLA>が大幅安となり時間外でも更に下値を探っている。日本の自動車メーカーにも影響は及ぶが、これはハイブリッド車で世界断トツのシェアを有するトヨタにとってはむしろ追い風として意識されやすい面がある。
■オプティマスグループ <9268> 413円 -100 円 (-19.5%) ストップ安 本日終値
オプティマスグループ<9268>はストップ安。14日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を3070億円から2960億円(前期比2.4倍)へ、営業利益を103億円から94億円(同36.4%増)へ下方修正すると発表。あわせて配当予想を減額しており、これらが嫌気され売られた。主力市場のニュージーランドで新政権による環境規制緩和策などを背景に市場全体が想定以上に軟調となり、上期業績が大きな影響を受けた。これを踏まえ通期予想を見直した。配当予想は24円から18円(前期は株式分割考慮ベースで17円50銭)に引き下げた。
■ユニバーサル <6425> 1,041円 -228 円 (-18.0%) 本日終値
ユニバーサルエンターテインメント<6425>が急落。14日取引終了後、24年12月期連結業績予想について売上高を2000億円から1260億円(前期比29.6%減)へ、最終損益を196億円の黒字から一転183億円の赤字(前期284億3900万円の黒字)へ下方修正すると発表した。主要タイトルの販売に期ずれが生じるため。統合型リゾート(IR)事業で、フィリピンのカジノマーケット全体でVIP客の落ち込みなど先行き不透明な状況が続いている影響も織り込んだ。また、損益面では固定費の削減が進んでいないことも響く見通し。
■電通グループ <4324> 4,097円 -700 円 (-14.6%) ストップ安 本日終値 東証プライム 下落率3位
電通グループ<4324>はストップ安。14日取引終了後、24年12月期連結業績予想について純利益を367億円から235億円(前期107億1400万円の赤字)へ下方修正すると発表。足もとでCXM(顧客体験マネジメント)領域の事業が想定を下回ったことが要因。今後第4四半期についても全体的に見通しを慎重に見直し、通期目標としてオーガニック成長率を約1%(期初発表)から約0%へ引き下げた。なお、売上高予想については1兆3567億円から1兆4001億円(前期比7.3%増)へ引き上げた。
●ストップ高銘柄
銀座山形屋 <8215> 1,328円 +300 円 (+29.2%) ストップ高 本日終値
コレックHD <6578> 355円 +80 円 (+29.1%) ストップ高 本日終値
UUUM <3990> 445円 +80 円 (+21.9%) ストップ高 本日終値
アルファグループ <3322> 860円 +150 円 (+21.1%) ストップ高 本日終値
フェイス <4295> 459円 +80 円 (+21.1%) ストップ高 本日終値
など、23銘柄
●ストップ安銘柄
ジンジブ <142A> 815円 -300 円 (-26.9%) ストップ安 本日終値
ライスカレー <195A> 768円 -150 円 (-16.3%) ストップ安 本日終値
サンウェルズ <9229> 822円 -150 円 (-15.4%) ストップ安 本日終値
東邦亜鉛 <5707> 827円 -150 円 (-15.4%) ストップ安 本日終値
雨風太陽 <5616> 832円 -150 円 (-15.3%) ストップ安 本日終値
など、8銘柄
株探ニュース
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朝日インテック<7747>が急反発。14日の取引終了後に発表した第1四半期(7~9月)連結決算が、売上高311億8400万円(前年同期比8.6%増)、営業利益97億2600万円(同20.9%増)、純利益67億8400万円(同11.7%増)と大幅増益となったことが好感された。PCIガイドワイヤーや貫通カテーテルを中心に、欧州を除く全地域で循環器領域の需要が増加したほか、脳・末梢・腹部・消化器・ロボティクスなど非循環器領域も伸長。また為替が円安だったことも寄与した。なお、25年6月期通期業績予想は、売上高1167億3700万円(前期比8.5%増)、営業利益252億1000万円(同13.9%増)、純利益188億300万円(同18.9%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、中国広西チワン族自治区に医療機器の製造・開発を行う100%子会社を来年2月をメドに設立すると発表。また、金型設計・製造のニッタモールド(滋賀県甲賀市)の全株式を来年1月6日付で取得し子会社化すると発表しており、これらも好材料視されたようだ。
■ディスコ <6146> 42,580円 +2,280 円 (+5.7%) 本日終値
ディスコ<6146>が頑強。オランダの半導体製造装置メーカーのASMLホールディング<ASML>が現地時間14日に投資家向け説明会を開き、2030年12月期の売上高が440億~600億ユーロとなる見通しを示した。米中間の対立による事業環境の悪化が警戒されるなか、従来の目標を据え置いたことで、半導体製造装置市場を巡る悲観的な見方が後退し同社株は上昇。米国市場においてフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は小幅安となったものの、半導体製造装置のアプライド・マテリアルズ<AMAT>やラムリサーチ<LRCX>が堅調に推移した。直近で調整色を強めていたディスコに対しても、ASMLの強気見通しは物色意欲を高める方向に作用したようだ。このほか半導体製造装置関連では東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>がしっかり。KOKUSAI ELECTRIC<6525>やSCREENホールディングス<7735>が買われ、アドバンテスト<6857>が底堅い。
■フェローテク <6890> 2,459円 +122 円 (+5.2%) 本日終値
14日に決算を発表。「上期経常は一転2%増益で上振れ着地、今期配当を10円増額修正」が好感された。
フェローテックホールディングス <6890> [東証S] が11月14日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比1.7%増の154億円となり、従来の4.7%減益予想から一転して増益で着地。同時に、今期の年間配当を従来計画の100円→110円(前期は100円)に増額修正した。
⇒⇒フェローテクの詳しい業績推移表を見る
同時に発表した「0.42%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の0.42%にあたる20万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月15日から25年3月31日まで。
■日産自動車 <7201> 428.5円 +18.3 円 (+4.5%) 本日終値
日産自動車<7201>が3日ぶり急反発。同社を巡っては旧村上ファンド系のエフィッシモ・キャピタル・マネージメントと関係のあるファンドが9月30日時点で株式を2.5%保有していることが11日に明らかとなり、翌12日に株価は急上昇していたが、15日に香港のヘッジファンドでアクティビストとして知られるオアシス・マネジメントも、日産自の株式を保有していると国内メディアが伝えた。保有割合については、大量保有報告書の提出が必要な5%を超す水準ではないとみられている。今後、アクティビストが日産自株の買い増しに動いて収益改善に向けた提案を行い、同社の業績が回復に向かうなどといった思惑を広げる形となり、買いが集まった。
■ヤマタネ <9305> 3,495円 +145 円 (+4.3%) 本日終値
ヤマタネ<9305>が反発している。14日の取引終了後、上限を90万株(発行済み株数の8.72%)、または30億円とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。取得期間は11月15日から来年10月31日までで、東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)及び投資一任契約に基づく市場買い付けにより取得する。なお、15日には、この日朝のToSTNeT-3で、うち23万7200株を7億9462万円で取得したと発表した。
■エーザイ <4523> 5,029円 +72 円 (+1.5%) 本日終値
エーザイ<4523>が3日ぶりに反発。この日の寄り前、バイオジェン<BIIB>と共同開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」について、欧州医薬品委員会(CHMP)から承認勧告を受領したと発表しており、好材料視された。なお、同件による25年3月期業績への影響は軽微としている。
■トヨタ自動車 <7203> 2,704円 +38 円 (+1.4%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>が続伸、2700円近辺のもみ合いを上放れるか目先注目場面となっている。外国為替市場で一段とドル買い・円売りが進行、足もとで1ドル=156円台半ばまで円安が進行している。同社の25年3月期通期の想定為替レートは1ドル=147円であり、為替メリットの発現が期待されるところ。一方、トランプ次期大統領が電気自動車(EV)向けの税制支援策の廃止を検討していると一部で報道され、前日の米国株市場ではテスラ<TSLA>が大幅安となり時間外でも更に下値を探っている。日本の自動車メーカーにも影響は及ぶが、これはハイブリッド車で世界断トツのシェアを有するトヨタにとってはむしろ追い風として意識されやすい面がある。
■オプティマスグループ <9268> 413円 -100 円 (-19.5%) ストップ安 本日終値
オプティマスグループ<9268>はストップ安。14日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を3070億円から2960億円(前期比2.4倍)へ、営業利益を103億円から94億円(同36.4%増)へ下方修正すると発表。あわせて配当予想を減額しており、これらが嫌気され売られた。主力市場のニュージーランドで新政権による環境規制緩和策などを背景に市場全体が想定以上に軟調となり、上期業績が大きな影響を受けた。これを踏まえ通期予想を見直した。配当予想は24円から18円(前期は株式分割考慮ベースで17円50銭)に引き下げた。
■ユニバーサル <6425> 1,041円 -228 円 (-18.0%) 本日終値
ユニバーサルエンターテインメント<6425>が急落。14日取引終了後、24年12月期連結業績予想について売上高を2000億円から1260億円(前期比29.6%減)へ、最終損益を196億円の黒字から一転183億円の赤字(前期284億3900万円の黒字)へ下方修正すると発表した。主要タイトルの販売に期ずれが生じるため。統合型リゾート(IR)事業で、フィリピンのカジノマーケット全体でVIP客の落ち込みなど先行き不透明な状況が続いている影響も織り込んだ。また、損益面では固定費の削減が進んでいないことも響く見通し。
■電通グループ <4324> 4,097円 -700 円 (-14.6%) ストップ安 本日終値 東証プライム 下落率3位
電通グループ<4324>はストップ安。14日取引終了後、24年12月期連結業績予想について純利益を367億円から235億円(前期107億1400万円の赤字)へ下方修正すると発表。足もとでCXM(顧客体験マネジメント)領域の事業が想定を下回ったことが要因。今後第4四半期についても全体的に見通しを慎重に見直し、通期目標としてオーガニック成長率を約1%(期初発表)から約0%へ引き下げた。なお、売上高予想については1兆3567億円から1兆4001億円(前期比7.3%増)へ引き上げた。
●ストップ高銘柄
銀座山形屋 <8215> 1,328円 +300 円 (+29.2%) ストップ高 本日終値
コレックHD <6578> 355円 +80 円 (+29.1%) ストップ高 本日終値
UUUM <3990> 445円 +80 円 (+21.9%) ストップ高 本日終値
アルファグループ <3322> 860円 +150 円 (+21.1%) ストップ高 本日終値
フェイス <4295> 459円 +80 円 (+21.1%) ストップ高 本日終値
など、23銘柄
●ストップ安銘柄
ジンジブ <142A> 815円 -300 円 (-26.9%) ストップ安 本日終値
ライスカレー <195A> 768円 -150 円 (-16.3%) ストップ安 本日終値
サンウェルズ <9229> 822円 -150 円 (-15.4%) ストップ安 本日終値
東邦亜鉛 <5707> 827円 -150 円 (-15.4%) ストップ安 本日終値
雨風太陽 <5616> 832円 -150 円 (-15.3%) ストップ安 本日終値
など、8銘柄
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