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日経平均は4日ぶりに反発、一時39000円台つけるも上値重く2日連続安値引け/相場概況


14日の米国株式市場は下落。ダウ平均は207.33ドル安の43750.86ドル、ナスダックは123.07ポイント安の19107.65で取引を終了した。長期金利の低下を好感し、寄り付き後、小幅高。その後、10月生産者物価指数(PPI)で根強いインフレが確認されたほか、新規失業保険申請件数で労働市場の強さが示され長期金利が上昇に転じると相場は下落に転じた。連邦準備制度理事会(FRB)のクグラー理事が利下げ見送りの可能性に言及したほか、終盤にかけ、パウエル議長が、経済が強く、速やかな利下げの必要性がないとの考えを示すと、下げ幅を拡大し、終了。

米国株安も為替の円安推移などが材料視されて、東京市場は買い優勢で取引を開始した。日経平均は一時39000円台を回復する場面が見られたものの、買いは続かず、上げ幅を縮小する展開となった。みずほFG<8411>など銀行株の上昇が目立っていることから、相対的にTOPIX優勢の地合いに。後場の日経平均は上げ幅をじりじりと縮め、2日連続で安値引けとなった。

大引けの日経平均は前日比107.21円高(+0.28%)の38642.91円となった。東証プライム市場の売買高は21億8810万株。売買代金は4兆6014円。業種別では、海運、鉱業、電気・ガス、銀行、輸送用機器などが上昇した一方、サービス、その他金融、非鉄金属、不動産、建設などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は49.4%、対して値下がり銘柄は46.6%となっている。

日経平均採用銘柄では、好業績や株主還元策などが材料視されてみずほFGが年初来高値を更新したほか、コンコルディアFG<7186>、ふくおかFG<8354>、りそなHD<8308>、しずおかFG<5831>など銀行株が上昇。このほか、日本製鋼所<5631>、ディスコ<6146>、スクリーンHD<7735>、日揮HD<1963>、日産自動車<7201>などが上昇したほか、昨日急落した関西電力<9503>が反発した。

一方、通期業績見通しの下方修正などが影響して電通G<4324>が売り優勢でストップ安となったほか、ネクソン<3659>、楽天グループ<4755>が続落。クレディセゾン<8253>は純利益見通しを上方修正したものの下落。アサヒグループHD<2502>も決算が嫌気されて売られた。このほか、荏原製作所<6361>、パナソニックHD<6752>、フジクラ<5803>、クボタ<6326>などが下落した。
《FA》

 提供:フィスコ

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