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ダウ先物は続伸 トランプ氏勝利の余波が続く=米国株

米株価指数先物(12月限)(NY時間08:37)(日本時間22:37)
ダウ先物 44315(+174.00 +0.39%)
S&P500 6042.50(+17.25 +0.29%)
ナスダック100先物 21298.75(+67.50 +0.32%)

 きょうの米株価指数先物市場でダウ先物は続伸。先週はトランプ氏の大統領選の勝利で米株式市場はポジティブな雰囲気が広がっていたが、本日もその余波が続いている。ダウ平均は最高値を更新し、4万4000ドル台まで一時上昇したが、本日も試しそうな雰囲気となっている。

 投資家は現在、次期政権の構成に関するニュースに注目しており、トランプ大統領は今週中に財務長官候補の最終候補者リストを絞り込むと見られている。ヘッジファンドのベッセント氏が候補に挙がっているとされ、金曜日にトランプ大統領と面会したが、この面会は就任のための面接ではなかったという。

 先週はFOMCも開催され、FRBは0.25%ポイントの利下げを実施してきたが、12月FOMCにつてはヒントを示さず、データ次第でオープンである姿勢を滲ませていた。足元のデータが底堅い米経済を示していることから、FRBは9月の大幅利下げ時点ほどは利下げに前のめりになっていない様子もうかがえる。ファンダメンタルズについては、今週10月の米消費者物価指数(CPI)の発表が予定されており注目される。

 「投資家は不確実性を嫌うが、大統領選を通過して、市場は経済と企業のファンダメンタルズに集中することができる」との声も聞かれた。

 FOMCを通過したことで、FOMC委員の発言も注目されるが、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁は週末に「好調な経済を背景に利下げ幅は従来の予想よりも縮小する可能性がある」と述べていた。ただ、いまのところ米株式市場はFRBの利下げについては看過しているようだ。

 テスラ<TSLA>が本日も時間外で買いが強まり、5日続伸。トランプ氏の勝利が確定した先週6日以来、買いが強まっており、時価総額は再び1兆ドルを超えている。同社株の下落に賭けてきたヘッジファンドの巨額の含み損も伝わる中、踏み上げが出ている可能性もありそうだ。

 仮想通貨関連株が本日も時間外で上昇している。トランプ氏の大統領選での勝利以来、仮想通貨市場でビットコインが賑わっており、過去最高値を更新している。本日は一時8万2000ドル台まで上げを加速させており、米株式市場では関連株が追随。

 シスコシステムズ<CSCO>が時間外で上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の55ドルから66ドルに引き上げた。

 バイオ医薬品のESSAファーマ<EPIX>が時間外で上昇。投資会社のタン・キャピタルが同社株の9.7%を保有したことが米証券取引委員会(SEC)への提出文書で明らかとなった。775万ドルに相当。

(NY時間08:47)(日本時間22:47)時間外
シスコシステムズ<CSCO> 58.80(+0.74 +1.27%)
ESSAファーマ<EPIX> 1.84(+0.04 +2.22%)
コインベース<COIN> 308.34(+37.60 +13.89%)
MARA<MARA> 22.31(+3.06 +15.90%)
ライオット<RIOT> 14.18(+1.37 +10.69%)
マイクロストラテジー<MSTR> 296.60(+26.18 +9.68%)

アップル<AAPL> 225.96(-1.00 -0.44%)
マイクロソフト<MSFT> 423.12(+0.58 +0.14%)
アマゾン<AMZN> 209.64(+1.46 +0.70%)
アルファベット<GOOG> 180.91(+1.05 +0.58%)
テスラ<TSLA> 342.25(+21.03 +6.55%)
メタ<META> 589.10(-0.24 -0.04%)
エヌビディア<NVDA> 148.36(+0.73 +0.49%)
AMD<AMD> 147.37(-0.58 -0.39%)
イーライリリー<LLY> 832.20(+0.66 +0.08%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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