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ダウ平均はプラス圏に浮上 ボーイングとキャタピラーが下落=米国株序盤

NY株式14日(NY時間10:47)(日本時間23:47)
ダウ平均   42917.98(+54.12 +0.13%)
ナスダック   18522.34(+179.40 +0.98%)
CME日経平均先物 40200(大証終比:+590 +1.47%)

 きょうのNY株式市場、ダウ平均は反落して始まったものの下押す動きまではなくプラスに転じている。本日はコロンブスデーで米連邦法では祝日となっており、銀行休業日にもあたる。米国債市場も休場の中、米経済指標の発表もなく手掛かり材料に乏しい日ではあるが、米株式市場は底堅い推移を続けている。エヌビディア<NVDA>などIT・ハイテク株への買いが続いており、全体をサポートしている。

 投資家は最新の決算に注目する一方、米大統領選にも関心を向け始めている。ハリス副大統領とトランプ前大統領の決選投票があと数週間に迫っているが、オッズはトランプ氏が若干有利に推移している状況。しかし、まだどちらが勝つかは全く不透明だ。

 一部からは、「トランプ氏の勝利は市場のリスク選好を後押しする可能性が高い。欧州やその他の国々を犠牲にして、米資産がより恩恵を受ける可能性がある。そのため、米リスク資産の環境は概ねポジティブなままであろう」との見方が出ている。

 先週は米大手銀の決算が好調だったことで、米株式市場もポジティブな反応を見せていた。今週も米大手銀のほか、主力企業が続々と決算を発表する。「先週のJPモルガン<JPM>とウェルズ・ファーゴ<WFC>が予想を上回る決算を報告し、幸先の良いスタートを切った。ただ、消費者の底堅さが際立っている半面、今回の決算はその分ハードルも高くなっている」との声も聞かれる。

 ボーイング<BA>とキャタピラー<CAT>が下落しており、ダウ平均を圧迫していた。ボーイングは先週末引け後に世界全体で従業員を約10%削減し、民間航空機事業と防衛事業全体で50億ドルの費用計上を発表した。ストライキが続く中で、同社の財務問題の根深さが浮き彫りとなった。

 一方、キャタピラーは米大手証券のアナリストが投資判断を「売り」に引き下げた。建設業界に対する見方を慎重にしており、ファンダメンタルズと同社株の乖離を指摘している。

 金融サービスのB.ライリー<RILY>が大幅高。鑑定・評価サービスを手掛けるグレート・アメリカン事業を約4億ドルで投資会社のオークツリー・キャピタルに売却することで合意したと伝わった。

 バイオ医薬品のロングボード・ファーマ<LBPH>が急伸。デンマークの医薬品ルンドベックが同社を買収することで合意した。買収規模は26億ドルで、1株60ドルの現金での買収となる。

ボーイング<BA> 147.90(-3.12 -2.07%)
キャタピラー<CAT> 392.44(-9.58 -2.38%)
B.ライリー<RILY> 5.45(+1.06 +24.15%)
ロングボード<LBPH> 58.82(+19.92 +51.20%)

アップル<AAPL> 230.81(+3.26 +1.43%)
マイクロソフト<MSFT> 421.54(+5.22 +1.25%)
アマゾン<AMZN> 188.86(+0.04 +0.02%)
アルファベットC<GOOG> 166.46(+1.94 +1.18%)
テスラ<TSLA> 219.35(+1.55 +0.71%)
メタ<META> 597.59(+7.64 +1.29%)
AMD<AMD> 166.93(-0.96 -0.57%)
エヌビディア<NVDA> 139.13(+4.33 +3.21%)
イーライリリー<LLY> 934.15(+2.09 +0.22%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美


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