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買い戻しの動きが強まる可能性/オープニングコメント


 10日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着が強まる相場展開になりそうだ。9日の米国市場はNYダウが431ドル高、ナスダックは108ポイント高だった。中国政府の景気底入れを目指した財政強化策が世界経済や企業の売上回復を支援するとの期待が高まったほか、米連邦準備理事会(FRB)が公表した9月米連邦公開市場委員会(FOMC)で、全参加者が利下げ継続で合意したことが明らかになり、終盤にかけて上げ幅を拡大。シカゴ日経225先物清算値は大阪比375円高の39665円。円相場は1ドル149円20銭台で推移している。

 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買いが先行することになりそうだ。米国では原油相場の上昇が一服するなか、中東情勢の深刻化に伴う市場心理の悪化やインフレ圧力の高まりへの懸念がやや薄れたことも買い安心感につながったようだ。アップルやアマゾン・ドット・コムなど大型テック株の一角が引き続き堅調だったほか、景気敏感株などにも買いが広がったことで、NYダウ、S&P500指数は最高値を更新した。

 この流れから日経225先物はナイトセッションで一時39700円まで買われる場面もみられ。売り先行で始まり、寄り付き直後に39150円まで下げたが、米国市場の開始直後から上へのバイアスが強まった。昨日の日経平均株価は買い優勢の展開ではあったが、寄り付きをほぼ高値に上げ幅を縮めていた。前日の高値水準を上回ってくる可能性が高く、売り方の買い戻しの動きが強まる可能性がありそうだ。

 10日の米国では9月の米消費者物価指数(CPI)の発表が予定されており、この結果を受けた米国市場の反応を見極めたいとする流れから積極的に上値を追う展開は期待しづらい。ただし、中国の財政強化策について12日に会見が予定されているほか、バークシャー・ハサウェイの円建て債の起債により、日本株買いへの思惑から押し目買い意欲は強そうである。

 物色としてはハイテク株のほか、商社株などへの資金流入が期待されそうである。為替市場では円相場が1ドル=149円台と円安に振れて推移していることで、輸出関連などへも資金が向かいやすい。そのほか、政策に絡んだテーマ性のある銘柄には、短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。
《AK》

 提供:フィスコ

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