リブワーク Research Memo(7):財務の健全性を維持
■Lib Work<1431>の業績動向
2. 財務の状況
財務面で見ると2024年6月期末の資産合計は前期末比2,886百万円増加して11,741百万円となった。仕掛販売用不動産が928百万円減少した一方で、現金及び預金は2,453百万円増加、販売用不動産は629百万円増加したほか、建物及び構築物は205百万円増加、のれんは168百万円増加した。負債合計は同1,630百万円増加して7,170百万円となった。有利子負債残高(長短借入金、社債)は1,338百万円増加して4,305百万円となったほか、未払法人税等は187百万円増加した。純資産合計は同1,255百万円増加して4,570百万円となった。公募増資によって資本金は306百万円増加、資本剰余金は413百万円増加(自己株式の処分による106百万円増加を含む)、自己株式処分によって自己株式は392百万円減少したほか、利益剰余金は241百万円増加した。この結果、自己資本比率は同1.5ポイント上昇して38.9%となった。
なお同社は事業拡大に向けた資金調達として2024年3月に公募増資を実施した。中長期的には有利子負債の削減や自己資本比率のさらなる向上が課題となるものの、現時点でキャッシュ・フローの状況を含めて特に懸念材料は見当たらず、財務の健全性が維持されていると弊社では判断している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
《HN》
提供:フィスコ