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ダウ先物は軟調 9月を予想以上に上手く乗り切る=米国株

米株価指数先物(12月限)(NY時間08:59)(日本時間21:59)
ダウ先物 42578(-78.00 -0.18%)
S&P500 5778.50(-12.75 -0.22%)
ナスダック100先物 20168.25(-53.25 -0.26%)

 米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも下落。本日は月末および四半期末の取引になるが、軟調に始まりそうだ。それでも最悪の月と言われた9月を今年は上昇して終えそうで、四半期ベースでも上昇し、いくつかの痛みを伴う局面はあったものの上昇で締めくくりそうだ。

 9月は荒いスタートを切ったが、FRBが大幅利下げを実施したことで月後半は回復している。ダウ平均、S&P500は最高値を更新。IT・ハイテク株の比重が高いナスダックも9月に2.3%上昇している。

 ただ、10月は市場にとって厄介な月となる可能性があるとの指摘も出ている。10月は変動が激くなることが多く、急落が起こることでも知られているという。

 それでも年末に向けての期待も少なくない。第4四半期は通常、株式にとって最も好調な四半期で、この4年間のうち3年以上は好調に終わっているという。

 「市場は、通常は困難な9月を予想以上に上手く乗り切った。今後、季節的に好調な時期に入りFRBの利下げサイクル開始と好調なテクニカルとが相まって、年末まで追い風が吹くだろう」との声が出ている。

 また「いまはFRBや市場に反旗を翻す時ではない。むしろ、調整局面があれば押し目買いを実施し、第4四半期の潜在的な上昇局面に備える好機だ」といった声も聞こえる。

 GM<GM>やフォード<F>といった自動車株が時間外で下落。自動車業界は業績不振が伝えられているが、欧州のステランティス(旧クライスラー)がきょう、大半の地域で予想を下回る販売実績を理由に営業利益の見通しを下方修正したことが嫌気されている。

 取引開始前に衛星放送大手ディレクTVと同業でエコスター<SATS>傘下のディッシュ・ネットワークが合併で合意したと伝わった。先週に観測報道が出ていた。それに関してディレクTVの共同所有者であるAT&T<T>が、もう一方の共同所有者である投資会社TPGに76億ドルでディレクTVの権利の70%を売却するとも伝わっている。

 中堅の広告代理店のインターパブリック<IPG>が時間外で下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げた。広告専門の代理店の業績不振と低迷が続いていることを理由に挙げている。

 サイバーセキュリティのラピッド7<RPD>が時間外で上昇。先週末の引け後に投資会社のジャナ・パートナーズが同社の売却を推進すべく、出資比率を引き上げた。同社の発行済み株式に対する13%の議決権を確保したことが米証券取引委員会(SEC)への提出書類で明らかになった。

(NY時間09:09)(日本時間22:09)時間外
GM<GM> 44.50(-1.98 -4.26%)
フォード<F> 10.41(-0.37 -3.43%)
AT&T<T> 22.10(+0.20 +0.91%)
エコスター<SATS> 28.50(+0.46 +1.64%)
ラピッド7<RPD> 38.38(+1.02 +2.73%)
インターパブリック<IPG> 31.15(-0.47 -1.49%)

アップル<AAPL> 230.31(+2.52 +1.11%)
マイクロソフト<MSFT> 427.98(-0.04 -0.01%)
アマゾン<AMZN> 186.92(-1.05 -0.56%)
アルファベット<GOOG> 165.26(-0.03 -0.02%)
テスラ<TSLA> 258.27(-2.19 -0.84%)
メタ<META> 566.76(-0.60 -0.11%)
エヌビディア<NVDA> 118.33(-3.07 -2.53%)
AMD<AMD> 162.61(-1.74 -1.06%)
イーライリリー<LLY> 863.50(-14.29 -1.63%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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