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後場に注目すべき3つのポイント~FOMC前に積極的な買いは手控え


18日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は反発、FOMC前に積極的な買いは手控え
・ドル・円は軟調、米利下げにらみドル売り
・値上り寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はアドバンテスト<6857>

■日経平均は反発、FOMC前に積極的な買いは手控え

日経平均は反発。前日比258.22円高(+0.71%)の36461.44円(出来高概算7億4000万株)で前場の取引を終えている。

17日の米国市場はまちまち。ダウ平均は15.90ドル安(-0.04%)の41606.18ドル、ナスダックは35.93ポイント高(+0.20%)の17628.06、S&P500は1.49ポイント高(+0.03%)の5634.58で取引を終了した。連邦公開市場委員会(FOMC)開催で利下げ期待に寄り付き後、上昇。その後、8月小売売上高が市場予想よりも強かったことで、大幅利下げ期待がやや後退。FOMCを控えた警戒感や調整で相場は伸び悩んだ。ダウは史上最高値付近からの利益確定売りも見られ、下落に転じた。ナスダックは金利先安観に支えられ底堅く推移し、まちまちで終了。

米国株は高安まちまちで方向感に乏しかったが、為替が1ドル142円台まで円安ドル高が進んだことで、東京市場は買戻し優勢でスタートした。日経平均は反発したが、前日高値の36600円水準で上昇一服となり徐々に上げ幅を縮小。日本時間19日3時に発表されるFOMC結果に対する警戒感が先行し様子見ムードは強く、積極的な買いは手控えられた。

日経平均採用銘柄では、NY金価格が3営業日連続で高値を更新していることで、住友鉱<5713>、三菱マテリアル<5711>など資源関連株が買われたほか、円高一服を材料にマツダ<7261>、トヨタ自<7203>、日野自動車<7205>、ホンダ<7267>、スズキ<7269>など自動車関連が上昇。このほか、クレディセゾン<8253>、T&Dホールディングス<8795>、りそなHD<8308>など昨日売られた金融株の一角が反発した。

一方、朝方、年初来高値を更新したIHI<7013>が続落したほか、同じく防衛関連銘柄の三菱重<7011>も売られた。このほか、京王電鉄<9008>、小田急電鉄<9007>、東武鉄道<9001>、京成電鉄<9009>、JR西日本<9021>など鉄道株が総じて下落。また、三越伊勢丹<3099>、中外製薬<4519>、花王<4452>などが売られた。

業種別では、輸送用機器、石油・石炭製品、倉庫・運輸関連業、ゴム製品、鉄鋼などが上昇した一方、陸運業、空運業、医薬品、食料品、水産・農林業などが下落した。

為替は1ドル141円40銭台と朝方比では80銭ほど円高ドル安に振れていることから、日本株の戻りは鈍くなっている。後場の東京市場は引き続き為替次第のため、上げ幅を消す可能性も意識しておきたい。前場のプライム市場の売買代金は1.6兆円に留まっており、FOMC発表を前に様子見ムードが強い。後場も商い閑散の相場付きとなりそうだ。

■ドル・円は軟調、米利下げにらみドル売り

18日午前の東京市場でドル・円は軟調地合いとなり、142円39銭から141円38銭まで値を下げた。米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利下げ観測で、早朝からドル売り優勢の展開に。日経平均株価は反発も上げ幅を縮小し、円売りは抑制されている。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は141円38銭から142円39銭、ユーロ・円は157円32銭から158円23銭、ユーロ・ドルは1.1113ドルから1.1130ドル。

■後場のチェック銘柄

・免疫生物研究所<4570>、ノイルイミューン・バイオテック<4893>など、5銘柄がストップ高

※一時ストップ高(気配値)を含みます

・値上り寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はアドバンテスト<6857>

■経済指標・要人発言

【経済指標】

・NZ・4-6月期経常収支:-48.26億NZドル(予想:-39.43億NZドル、1-3月期:-38.25億NZドル←-43.59億NZドル)
・日・8月貿易収支:-6953億円(予想:-1兆4324億円、7月:-6287億円)
・日・7月機械受注(船舶・電力除く民需) :前月比-0.1%(予想:+0.5%、6月:+2.1%)

【要人発言】

・関係筋
「ウクライナ支援国の一部が交渉による戦争終結の可能性を検討開始」

<国内>
・9月政府月例経済報告

<海外>
・15:00 英・8月消費者物価指数(前年比予想:+2.2%、7月:+2.2%)
・15:00 英・8月生産者物価指数・産出(前年比予想:+0.5%、7月:+0.8%)

《CS》

 提供:フィスコ

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