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8月の米小売売上高、予想外の増加もFOMCには影響なしとの見方

 米商務省が先ほど発表した8月の米小売売上高は前月比0.1%増と予想外に増加した。オンライン購入が支えた。13のカテゴリーのうち5つで増加が見られた一方、家電や衣類、家具などのカテゴリーでは減少が見られた。ガソリンスタンドの売上は減少したが、これはガソリン価格の低下を反映。

 GDPの算出に使用される、いわゆるコントロールグループの売上高は0.3%増加した。この指標は外食、自動車ディーラー、建材、ガソリンスタンドが除外されている。

 雇用や賃金の伸びが鈍化の兆しを見せているにもかかわらず、第3四半期の半ばにおいて堅調な米個人消費を示している。ただ、エコノミストは雇用鈍化に加えて、高騰する借入コスト、パンデミック時に蓄積した貯蓄の枯渇、生活費高騰などが影響し、最終的に米消費者は支出を控えるようになると予測している。

 また、今回の数字はFOMCに何らかの変化をもたらすことはないとの指摘も出ている。総合指数は予想外の増加となったものの、コア指数はほぼすべて予想通りか、それに近いものだった。短期金利はこのデータを受けてやや上昇の反応を見せていたが、明日のFOMCの結果発表を前に利益確定が出たという文脈以外ではその上昇は正当化されないという。

*米小売売上高(8月)21:30
結果 0.1%
予想 -0.2% 前回 1.1%(1.0%から修正)(前月比)
結果 0.1%
予想 0.2% 前回 0.4%(自動車除くコア・前月比)
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 0.4%(0.3%から修正)(コントロール・前月比)


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