今日の為替市場ポイント:米大幅利下げを警戒してドルは上げ渋る可能性
16日のドル・円は、東京市場では140円93銭から139円58銭まで下落。欧米市場では139円74銭から140円91銭まで反発し、140円62銭で取引終了。本日17日のドル・円は主に140円台で推移か。米国の大幅利下げを警戒して、ドルは上げ渋る可能性がある。
報道によると、米国家経済会議(NEC)のブレイナード委員長は9月16日に行われた外交問題評議会のイベントに参加し、「米国のインフレは正常な水準近くまで戻りつつあり、今は労働市場の進展の維持に注力する必要がある」、「住宅価格の高騰がインフレ抑制の最も難しい部分の一つになっている」と指摘した。ブレイナード氏は金融緩和で住宅ローン金利が低下し、住宅市場の圧力が緩和され、今後の経済成長の持続につながると期待しているとの見方も伝えた。17-18日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが決定される見込みだが、16日時点で0.5pt幅の利下げが行われる確率は先週末時点との比較で上昇している。今回のFOMC会合で0.5ptの利下げが決定された場合、市場は米国経済の減速を想定して11月か12月に0.5ptの追加利下げが行われる可能性はやや高まりそうだ。
《CS》
提供:フィスコ