NY株式:NYダウは159ドル安、長期金利上昇やエヌビディア決算を警戒
米国株式市場は反落。ダウ平均は159.08ドル安の41,091.42ドル、ナスダックは198.79ポイント安の17,556.03で取引を終了した。
主要経済指標の発表なく、寄り付き後、まちまち。ダウは過去最高値付近から利益確定売りが強まったほか、ナスダックも長期金利上昇を警戒した売りや、半導体メーカー、エヌビディア(NVDA)の決算発表を控えた手仕舞い売りも強まったと見られ、終日売りが先行した。終盤にかけても戻り鈍く相場は下落で終了。セクター別では、銀行や保険が上昇した一方で、半導体・同製造装置、自動車・自動車部品が下落した。
オンラインペット用品小売りのチューイ(CHWY)は第2四半期決算で、調整後の1株当たり利益が予想を大きく上回り、上昇。サーバーソリューション会社のスーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)は2024年度の年次報告書(フォーム10K)の提出延期を発表し、大幅安。カジュアル衣料小売りのアバクロンビー・アンド・フィッチ(ANF)は第2四半期決算で6四半期連続で売上高が市場予想を上回ったが、売り上げ総利益率が予想を小幅下回ったほか、ホロウィッツ最高責任者(CEO)が「環境の不透明性が増している」と警告し、下落した。
靴小売りのフットロッカー(FL)は四半期決算で通期見通し据え置きが市場の予想に満たず下落。カルバンクラインなどのブランドを運営するアパレルのPVH(PVH)は第2四半期決算の見通しが嫌気され、下落。航空会社のユナイテッド(UAL)は客室乗務員が投票でストライキ支持する姿勢を示したため警戒感に、売られた。
半導体メーカー、エヌビディア(NVDA)は取引終了後に第2四半期決算を発表。調整後の1株利益が予想を上回ったほか追加自社株買い計画を発表したが、売上高見通しが市場の期待に満たず時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ