日経平均は143円高、寄り後は底堅く推移
日経平均は143円高(9時10分現在)。今日の東京株式市場は買いが先行した。外為市場で1ドル=146円30銭台と、昨日15時頃と比べ90銭ほど円安・ドル高に振れたことが東京市場で輸出株などの株価を支える要因となった。また、昨日の日経平均が節目とされる38000円を上回って取引を終え、8月5日の急落後の高値を上回ったことから、相場の腰の強さを指摘する向きがあった。一方、昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。中でも、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が1.67%下落、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が3.44%下落と、ダウ平均(0.43%下落)に比べ下落率が大きく、東京市場でハイテク株や半導体関連株の買い手控え要因となった。また、今日は衆参両院の閉会中審査での植田日銀総裁の発言や、「ジャクソンホール会議」でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演が予定されており、これらの内容を見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。寄り後、日経平均は底堅く推移している。
《SK》
提供:フィスコ