NY株式:NYダウは177ドル安、パウエルFRB議長講演待ち
米国株式市場は反落。ダウ平均は177.71ドル安の40,712.78ドル、ナスダックは299.63ポイント安の17,619.36で取引を終了した。
週次失業保険申請件数でサプライズなく、労働市場の急速な悪化警戒感が後退し、寄り付き後、上昇。中古住宅販売件数も予想を上回り長期金利上昇で、ハイテク中心に売りに転じた。その後も、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長講演を警戒した手仕舞い売りも強まり、終盤にかけ相場は下げ幅を拡大し、終了。セクター別では、銀行が上昇した一方、自動車・自動車部品が下落した。在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)は事業立て直し策が奏功し、第2四半期の売上高・利益が予想を上回り、上昇。
オンライン会議プラットフォームを提供するズーム(ZM)は四半期決算で新商品の強い売り上げを背景に業績見通しを引き上げ、続伸。靴メーカーのクロックス(CROX)は傘下ブランドが人気俳優と提携、コラボレーションなどによる売り上げ増期待に、上昇。一方、カジュアル衣料小売りのアーバン・アウトフィッターズ(URBN)は四半期決算で、既存店売上が予想を下回り、下落。料理器具や家具などを販売するウィリアムズ・ソノマ(WSM)は四半期決算で、通期の見通し下方修正が嫌気され、下落した。
ソフトウエアメーカーのインテュィット(INTU)は取引終了後に決算を発表。調整後の1株当たり利益が予想を上回ったほか増配が好感され、時間外取引で買われている。廉価アパレルと家庭装飾品ブランドストア運営のロス・ストアーズ(ROST)も決算の内容を好感し、上昇。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ