マクセル Research Memo(7):企業価値を最大化する財務戦略
■中期経営計画
4. MEX26の財務戦略
マクセル<6810>は、積極的な成長投資による収益成長の実現及び株主還元強化による資本効率の向上によって、企業価値の最大化を図る方針である。原資は、MEX26期間の累計営業キャッシュ・フロー400億円、現金及び預金(2024年3月期末約387億円)、最適資本構成を踏まえ必要に応じた有利子負債の調達となる。このうちMEX23の2倍以上となる350億円を、設備投資やM&A、人財強化やDXといった経営基盤の強化など成長投資に投じる。一方で残りを、総還元性向100%以上を目標に自己株式取得や配当など株主還元に投じる計画だ。加えてMEX26の数値目標を達成することで企業価値を最大化させ、PBR1.0倍超を目指す。なお、後述するように、2025年3月期は、1株当たり年間配当金予想50円に加え、2024年6月6日に50億円を上限に自己株式の取得を実施した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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提供:フィスコ