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市場は過剰反応との指摘 エヌビディアに見直し買いのチャンスも=米国株

 本日の米株式市場は落ち着きを取り戻し、ダウ平均、ナスダックとも大幅に反発している。本日の市場では、現在の景気減速への懸念は行き過ぎで市場は過剰反応しているとの声も聞かれる。また、今年の上昇幅を考えれば、調整売りはとっくに終了しているといった見方も出ているようだ。

 「パニック売りが必要以上に出ているように見える。ある時点で冷静な頭脳の持ち主が現れ、ここ数カ月はなかったが、もしかしたら、いまがそのチャンスかもしれないと考えるようになることが期待される」といった声も聞かれる。

 7月の米雇用統計が予想以上に労働市場の冷え込みを示したことで景気後退への懸念が高まったが、多くの投資家は、米景気と第2四半期の米企業決算の両方が好調を維持すると見ている。そのことから、実際に景気後退のシナリオが実現するかは未知数だとしている。

 米企業決算は2021年第4四半期以来の高い増益率を達成するペースにある。第2四半期のS&P500企業の混合利益成長率(実績と未発表企業の予想)は前年比11.5%が見込まれている。これらの数字を踏まえると、過去3営業日の株価急落は景気や企業業績の見通しというよりも、バリュエーションに関係しているようだ。歴史的に見ると、米株式市場は平均して年に1回10%程度の調整を経験しているという。

 一方、企業業績も景気も後退がないが、バリュエーションは過去の平均値に戻す必要はあるとの指摘も出ている。S&P500企業の現在の株価収益率(PER)は1年先の予想ベースで20.9倍となっており、年初の22倍からは若干下落しているものの、過去20年間の平均である16.5倍はまだ上回っている。そのため、S&P500株価指数は10-15%程度調整される可能性があるとの指摘も聞かれた。

 そのような意見の中で、具体的にエヌビディア<NVDA>を加えることを検討すべきとの声が出ている。AIブームで今年の同社株は2倍になったが、直近高値からは28%超下落している。エヌビディアは長い間、われわれが追加したいと望んでいたが、われわれの評価基準では決して割安ではなかった。そのため、いまが追加を検討する時だという。

 また、景気後退がないと結論づけるなら、投資家は最大の成長を見せそうな分野に引き寄せられる。それは元の状態に戻ることを意味する。その場合、IT・ハイテク、通信、産業、消費関連などが有望視されるという。一方、生活必需品やヘルスケアなどのディフェンシブ銘柄はファーストからワーストになる可能性があるとも述べている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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