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ダウ先物は横ばい PCEデフレータは利下げ正当化も反応限定的=米国株

米株価指数先物(9月限)(NY時間09:01)(日本時間22:01)
ダウ先物 39555(+5.00 +0.01%)
S&P500 5555.50(+9.50 +0.17%)
ナスダック100先物 20075.50(+36.00 +0.18%)

 米株価指数先物市場でダウ先物は横ばいでの推移の一方、S&P500、ナスダック100は堅調に推移。先ほど発表になった5月のPCEデフレータは前月比で横ばい、前年比で2.6%の上昇となった。FRBが注目する住宅とエネルギーを除くサービスインフレも前月比0.1%の上昇と昨年10月以来の低い伸びとなっている。

 年後半のFRBの利下げ期待を正当化する内容ではあるものの、予想通りの内容でもあったことから、米株式市場の反応はいまのところ限定的となっている。

 きょうは6月期末の最終売買日となる。AIの追い風を受けてエヌビディア<NVDA>が一時世界最大の時価総額を持つ企業となり、アマゾン<AMZN>の時価総額も2兆ドルを超えた。しかし、今週はエヌビディアの株価は乱高下し、マイクロン<MU>は決算で市場の高い期待値を達成できなかったことから下落している。

 市場ではこの上昇がいつまで続くのかが最大のテーマとなっている。ストラテジストは「いわゆるマグニフィセント7と呼ばれる大手IT・ハイテクの米株価指数への寄与度が集中していることが懸念材料で、S&P500もナスダック100も脆弱だ」と述べている。

 「AI関連株の楽観論とエヌビディアの急騰は、バブルの再来を示すものではないかもしれないが、IT・ハイテク株のリーダーシップが今後数四半期で衰える可能性は高まっている。モメンタムはまだ非常に強いが、モデルはファンダメンタルのサポートが薄れつつある点に注目している」といったコメントも聞かれた。

 ナイキ<NKE>が時間外で大幅安。前日引け後に3-5月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高が予想を下回った。その後の決算会見で報告したガイダンスでは25年度の通期の売上高見通しは1桁台半ばの減収を見込んだ。市場は増収を見込んでいた。

 光通信機器のインフィネラ<INFN>が大幅高。フィンランドのノキアが同社を買収することで合意した。

 くら寿司USA<KRUS>が時間外で下落。前日引け後に3-5月期(第3四半期)の暫定決算を公表し、売上高見通しが予想を下回った。通期についても予想を下回る見通しを示した。

 トランプ氏の新興メディアであるトランプ・メディア&テクノロジー<DJT>が時間外で上昇。前日に行われたバイデン大統領とトランプ氏との米大統領選のTV討論会を受けた世論調査で67%がトランプ氏が勝利と答えたことが材料視されている。

*PCEデフレータ(5月)21:30
結果 0.0%
予想 0.0% 前回 0.3%(前月比)
結果 2.6%
予想 2.6% 前回 2.7%(前年比)
結果 0.1%
予想 0.1% 前回 0.3%(0.2%から修正)(コア・前月比)
結果 2.6%
予想 2.6% 前回 2.8%(コア・前年比)

(NY時間09:11)(日本時間22:11)時間外
ナイキ<NKE> 79.37(-14.82 -15.73%)
くら寿司USA<KRUS> 70.29(-12.10 -14.69%)
トランプ・メディア<DJT> 40.53(+3.80 +10.35%)
インフィネラ<INFN> 6.22(+0.96 +18.25%)

アップル<AAPL> 215.67(+1.57 +0.73%)
マイクロソフト<MSFT> 452.30(-0.55 -0.12%)
アマゾン<AMZN> 198.58(+0.73 +0.37%)
アルファベット<GOOG> 185.43(-1.43 -0.77%)
テスラ<TSLA> 199.70(+2.28 +1.15%)
メタ<META> 517.00(-2.56 -0.49%)
エヌビディア<NVDA> 124.76(+0.77 +0.62%)
AMD<AMD> 160.00(+0.53 +0.33%)
イーライリリー<LLY> 913.00(+3.96 +0.44%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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