S&J:SOC(ネットワークの監視・分析)サービスとコンサルティングサービスの一体運営に強み
S&J<5599>はサイバーセキュリティ事業を展開する。主な機能はインシデント対応、コンサルティング、セキュリティ監視に分類される。
同社の強みはSOCサービスとコンサルティングサービスの一体運営にある。SOC監視サービスにおいては同社独自開発のSIEM(ファイアウォールやIDS/IPS、プロキシーなどから出力されるログやデータを一元的に集約し、それらのデータを組み合わせて相関分析を行うことで、ネットワークの監視やサイバー攻撃やマルウェア感染などのインシデントを検知することを目的とした仕組み)であるSOC Engineをサービス提供することにより、顧客の情報システム全体(パソコン、重要サーバ、セキュリティ機器、クラウド環境など)を監視・運用する。顧客のSOC支援として、同社アナリストが24時間365日体制でセキュリティデバイスからのアラートや関連する情報システムのログを高度に脅威分析し、脅威があると判断されたアラートに対して影響度や対応策を顧客に報告する。コンサルティングサービスにおいては 顧客のセキュリティ対策実施状況を把握したうえで、サイバーセキュリティ事故発生時に備えて課題を抽出し、優先度の高い課題への対応支援や中期的な改善提案を行う。そうした顧客がサイバーセキュリティ事故の発生しづらい環境にするとともにセキュリティの維持・向上を図ることを目的にアドバイザリサービスを提供している。コンサルティングサービスを通じてクライアントと積極的に対話を行うことで、顧客満足度を高め、契約継続率98.8%を実現している。
業績については25年3月期売上高は前期比25%増の2,013百万円、営業利益は同15.6%増の403百万円を計画している。トップラインは前期に続き25%の高成長を見込んでいる。当期の営業利益率はオフィス移転に伴うコストの発生で低下が見込まれているが、一過性のコストであり、来期以降再び利益率は高まることが期待される。
《NH》
提供:フィスコ