プロHD Research Memo(9):配当実施は未定も、株主優待制度を開始
■株主還元策
プロジェクトホールディングス<9246>は株主還元策としての配当を実施していない。現在は成長戦略推進のための人材投資や事業開発投資に資金配分をしており、配当については将来成長に必要な投資に十分な内部留保を確保できたと判断後、資本効率等を踏まえて検討する予定である。
株主・顧客・従業員・ビジネスパートナー等のステークホルダーに対しては、企業価値の向上によるリターンという結果で報いることができるように、中期経営計画の推進に取り組む方針だ。また、コーポレート・ガバナンスの強化(監査等委員会設置会社への移行、社外取締役比率の向上、業績連動型報酬の導入など)、企業理念の再定義と社内制度への落とし込み(年4回の人事評価・フィードバック等により従業員のビジョンと会社の経営理念の連動化を図るなど)、成長戦略に基づく新たな人材の登用など、企業価値向上のための施策にも既に着手している。ただ、配当実施の可能性及びその実施時期等は現時点では未定である。
一方、株主への還元及び株主との対話の強化、株主管理のDX促進を目的に、2024年12月期第1四半期には株主優待制度を新設した。株主優待制度により、同社株式の投資魅力をより一層高めるとともに、株主のデータベースを活用したPR情報・決算情報等の配信など、より効果的な株主との対話を実現し、企業価値の向上・事業拡大に資する取り組みを検討している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
《HN》
提供:フィスコ