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外為サマリー:一時156円90銭台に上伸、株高を受けリスク選好のドル買い優勢

 10日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=156円84銭前後と前週末の午後5時時点に比べて1円40銭強のドル高・円安となっている。

 7日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=156円75銭前後と前日に比べて1円15銭程度のドル高・円安で取引を終えた。同日に発表された5月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったことなどを手掛かりに一時157円08銭まで上伸した。

 前週末の米長期金利が上昇したことで日米金利差の拡大が意識されるなか、この日の東京市場のドル円相場も堅調な展開となっている。11~12日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)などの重要イベントを控えて朝方には伸び悩む場面もあったが、日経平均株価が反発していることからリスク選好的なドル買い・円売りが入りやすく、午前9時40分過ぎには156円96銭をつける場面があった。一方、6~9日に実施された欧州議会選(定数720)で、極右や右派など欧州連合(EU)に懐疑的な勢力が伸長する見通しとなり、政治情勢の不透明感からユーロが軟調な展開となっている。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0778ドル前後と前週末の午後5時時点に比べて0.0115ドル程度のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=169円04銭前後と同25銭程度のユーロ安・円高で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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