ニトリHDやコーナンが買われる、日銀高田審議委員の講演を受け円高進行
ニトリホールディングス<9843>が朝安後にプラス圏に浮上。コーナン商事<7516>が上げ幅を拡大し、神戸物産<3038>が強含みの展開となっている。日銀の高田創審議委員が29日、滋賀県の金融経済懇談会で講演し、2%の物価目標について、実現がようやく見通せる状況になってきたとの認識を示した。(物価と賃金の関係を示す)フィリップスカーブが上方にシフトしており、持続的な物価上昇の実現につながりはじめたとしたうえで、オーバーシュート型コミットメントのあり方なども検討が必要とも述べた。一連の発言を受け、日銀の金融政策の正常化が想定よりも早く進むとの観測が市場に広がり、ドル円相場は朝方の1ドル=150円台半ばから149円台後半へと円高方向に振れた。こうした為替相場の動きが、円高が輸入コスト負担の低減につながるとみられている銘柄群への買いを誘う要因となったようだ。ワークマン<7564>が下げ渋り、セリア<2782>やワッツ<2735>、マルハニチロ<1333>が底堅く推移している。
出所:MINKABU PRESS
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