ファブリカコミュニケーションズ---3Qも増収、全てのセグメントで売上高が増加
ファブリカコミュニケーションズ<4193>は14日、2024年3月期第3四半期(23年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比7.7%増の59.76億円、営業利益が同16.4%減の8.00億円、経常利益が同14.4%減の8.13億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同18.4%減の5.01億円となった。
SMSソリューショングループの売上高は前年同期比4.6%増の35.02億円、セグメント利益は同4.1%減の9.33億円となった。メディアSMSの配信数及び新規導入社数は堅調に増加し、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行により、自治体から感染者へのSMS配信特需が剥落したものの、新規大口顧客に対するオンボーディング早期化や既存顧客に対するクロスセル及び利用用途拡大による配信数の増加施策と、販売代理店へのセールスパートナー支援を強化することによる新規顧客獲得の推進施策に取り組んだ。一方で、競争環境の激化により、大口顧客の一部において配信単価の見直しが複数発生した。
U-CARソリューショングループの売上高は同7.9%増の10.11億円、セグメント利益は同0.3%減の2.68億円となった。メイン顧客層である中小規模事業者に向けたサポート及びコンサルティング活動を一層強化し、symphony導入社数は前四半期末から82社増加して3,961社となった一方、複数の大手中古車販売会社において発生した不祥事等、中古車販売業界全体を取り巻く事業環境の悪化の影響を受け、増収減益となった。
インターネットサービスグループの売上高は同18.8%増の2.16億円、セグメント損失は0.31億円(前年同期は0.22億円の損失)となった。前四半期に引き続き、EC事業者向けCRMプラットフォーム「アクションリンク」の事業成長に向けた成長投資を継続して実施した。
オートサービスグループの売上高は同15.2%増の12.45億円、セグメント利益は同12.3%減の0.62億円となった。鈑金修理事業及びレンタカー事業が堅調に推移した。
2024年3月期通期について、同日、連結業績予想の修正を発表した。売上高は前期比6.6%増(前回予想比9.7%減)の81.00億円、営業利益は同18.1%減(同26.0%減)の10.50億円、経常利益は同15.6%減(同25.2%減)の10.65億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同19.8%減(同27.3%減)の6.50億円としている。
《SI》
提供:フィスコ