電算システムホールディングス---23年12月期2ケタ増収増益、収納代行サービス事業が順調に推移
電算システムホールディングス<4072>は9日、2023年12月期連結決算を発表した。売上高が前期比11.4%増の595.91億円、営業利益が同16.1%増の39.64億円、経常利益が同12.0%増の40.18億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同14.7%減の20.04億円となった。
情報サービス事業の売上高は前年同期比13.5%増の356.23億円、営業利益は同10.7%減の14.16億円となった。情報処理サービスでは、請求書作成代行サービスなどが堅調に推移した。SI・ソフト開発では、Google Workspace、GoogleMapsなどのクラウドサービス分野が好調に推移し、また基幹系システムやオートオークション業務システムなどの案件、情報セキュリティ商材が好調に推移した結果、売上が大きく伸長した。商品及び製品販売では、自治体向けの機器販売案件、医科・歯科向けオンライン資格確認端末導入などにより売上が伸長した。一方、ソフト開発プロジェクトにて不採算案件が発生したことなどにより利益が減少した。
収納代行サービス事業の売上高は同8.5%増の239.67億円、営業利益は同39.0%増の25.46億円となった。主力の収納・集金代行サービスでは、一部の既存顧客での取扱い件数の減少が見られるが、地方自治体をはじめとした新規顧客の受注や稼働、後払い決済サービスの拡大もあり売上高が伸長した。またスマートフォン決済利用の増加、事務およびシステム運用の効率化等が利益の伸長に寄与した。国際送金サービスでは、円安等の影響により個人送金市場は厳しい環境が継続し、前年比マイナスの結果となった。
2024年12月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比10.3%増の657.00億円、営業利益が同3.4%増の41.00億円、経常利益が同2.5%増の41.20億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同39.2%増の27.90億円を見込んでいる。
《SI》
提供:フィスコ