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ヴィンクス---3Qも増収・増益、国内小売業におけるDXのニーズの高まりと既存顧客への更なる深耕が奏功


ヴィンクス<3784>は8日、2023年12月期第3四半期(23年1月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比4.2%増の251.81億円、営業利益が同2.9%増の25.9億円、経常利益が同1.6%増の25.56億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同0.1%増の16.61億円となった。

ニューリテール戦略については、全国展開のホームセンターより基幹システムの統合案件を受注、全国展開のドラッグストアグループより自社QRコード決済システムの開発案件等を受注、生協グループよりMDware基幹システム構築案件を受注、全国展開の調剤・ドラッグストアよりPOSシステムにおける電子マネー案件を受注、東日本に展開するホームセンターよりPOSシステムのグループ展開案件及び会員ポイント機能強化案件を受注、西日本を中心に全国展開する酒類の卸売業より基幹システムのデータセンター移転案件を受注、スーパーマーケット等よりRPAの導入案件を受注した。

特定顧客化戦略においては、関東地方に展開するスーパーよりプロセスセンター構築案件、QRコード決済案件及びPOSセンターサーバーのマイグレーション案件を受注、総合小売業グループよりMDware基幹システムのDXデータ基盤整備案件を受注、関東地方に展開するスーパーグループより物流センター構築支援案件を受注した。

グローバル市場戦略においては、総合小売業グループの中国現地法人よりビジネスポータルサービス基盤の運用業務を受注、洋菓子・パンの製造販売会社より海外現地法人向け自動発注システムを受注した。

事業構造改革については、クラウド型サービスの提供拡大や利用料型サービスなどストック型ビジネス(サービス事業)の拡大を推進した。同社グループにおけるシステム開発の生産性向上を図るべく、中国及びベトナムでのオフショア開発や経営管理体制とプロジェクト管理体制を確立するために必要な各種施策を実施してきた。また、プロジェクトマネージャーの育成にも注力し、各プロジェクトにおける運用・品質管理を強化するためにPMOを中心として、品質を保持しながら計画的且つ効率的にプロジェクトを遂行することに取り組んできた。

売上高については、国内小売業におけるDXのニーズの高まりと、既存顧客への更なる深耕が奏功したこと等により、増収となった。利益面については、増収に伴い、各段階利益は増益となった。

2023年12月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比3.0%増の327.00億円、営業利益が同3.1%増の31.95億円、経常利益が同3.0%増の31.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同3.1%増の21.15億円とする期初計画を据え置いている。

同日、富士ソフトによる同社の普通株式及び新株予約権に対する公開買付けが成立することを条件に、2023 年12月期の配当予想を修正し、2023 年12月期の期末配当を行わないことを発表した。

《SI》

 提供:フィスコ

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