タナベコンサルティンググループ---1Qは2ケタ増収増益、全ての経営コンサルティング領域で2ケタ増収を達成
タナベコンサルティンググループ<9644>は9日、2024年3月期第1四半期(23年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比13.8%増の29.19億円、営業利益が同34.2%増の2.74億円、経常利益が同32.2%増の2.74億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同12.4%増の1.54億円となった。
経営コンサルティング領域別として、ストラテジー&ドメインの売上高は前年同期比11.4%増の5.23億円となった。主に、大企業・上場企業(業種:商社、ヘルスケア、建設、物流、食品製造、SaaS等)向けの「長期ビジョン・中期経営計画の策定・推進」「ビジネスモデル変革」「グローバル戦略の策定・推進」「SDGs実装」等、また行政・公共向けの経営コンサルティングが好調に推移し、全体のチームコンサルティング契約数が伸長した。
デジタル・DXの売上高は前年同期比10.9%増の6.86億円となった。主に、大企業・上場企業(業種:建設、インフラ、金融、消費財製造、航空、商社等)向けの「DXビジョン」「マネジメントDX(IT化構想&ERP導入・業務改善等)」「デジタルマーケティング」「ブランディングDX(Webサイト・SNS)」等、また行政・公共向けのDX人材育成が好調に推移し、全体のチームコンサルティング契約数が伸長した。
HRの売上高は前年同期比11.9%増の5.86億円となった。主に、上場企業を含む大企業や中堅企業(業種:化学製造、エネルギー、物流、情報システム、金融、小売等)向けの「組織・人事戦略の策定(人事PMI)」「人事制度構築」「アカデミー(企業内大学)設立」「タレントマネジメント(HRテック含む)」「経営者人材の育成」等が好調に推移し、全体のチームコンサルティング契約数が伸長した。
ファイナンス・M&Aの売上高は前年同期比10.6%増の5.10億円となった。主に、上場企業を含む大企業や中堅企業(業種:食品製造、建設、不動産、エネルギー、マスメディア、金融等)向けの「企業価値ビジョンの策定・推進」「ホールディングス化・グループ経営」「サクセッションプランの策定・推進」「M&A(戦略策定からFA、デューデリジェンス、PMIまで)」等が好調に推移し、全体のチームコンサルティング契約数が伸長した。
ブランド&PRの売上高は前年同期比24.4%増の5.85億円となった。主に、上場企業を含む大企業や中堅企業(業種:ビューティー・コスメ、食品製造、ヘルスケア、SaaS、観光、教育等)向けの「ブランド構築」「メディアPR(Global PR WireやTV企画等)」「コンテンツマーケティング」「クリエイティブ」「ハイブリッド(リアル×デジタル)プロモーション」等、また行政・公共向けのプロモーションが好調に推移し、全体のチームコンサルティング契約数が伸長した。
その他の売上高は前年同期比30.2%増の0.26億円となった。ウィズコロナでの各種イベント等の再開に伴うプロモーション商品の受注が増加し、また原材料の高騰に伴う価格改定を実施した結果、増収となった。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比6.3%増の125.00億円、営業利益が同6.8%増の12.30億円、経常利益が同5.7%増の12.30億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.9%増の7.60億円とする期初計画を据え置いている。
《SO》
提供:フィスコ