サイジニア---24年6月期はCX改善サービスに経営資源を集中させ営業利益は23.4%増益を計画
サイジニア<6031>は14日、2023年6月期連結決算を発表した。売上高が前期比6.1%減の24.37億円、営業利益が同4.7%増の3.8億円、経常利益が同6.1%増の3.76億円、親会社株主に帰属する当期純利益が2.60億円(22年6月期11.46億円の赤字)となった。
ネット広告サービスは今後適用が予定されているサードパーティーCookie規制を見据えたクライアントの広告戦略見直しによる影響により、売上高は大きく減少し前期比37.6%減の9.09億円となった。
CX改善サービスは連結子会社となったZETA株式会社の事業が好調に推移し前期比37.1%増の15.20億円となった。なおZETAが手掛ける「ZETA CX」シリーズの導入件数はネット通販売上高トップ100社のうち28社に及び、導入先への流通総額は3兆円に及ぶ。
2024年6月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比26.2%減の18.00億円、営業利益が同23.4%増の4.70億円、経常利益が同20.9%増の4.55億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同3.6%増の2.7億円とする計画を発表。ネット広告サービスについては、サードパーティーCookieの規制動向に伴い、リターゲティング広告の先行きが不透明さを増しており7月1日を効力発生日として、連結子会社デクワスのネット広告サービス事業を譲渡した。一方で、同社グループのもう一つの事業であるCX改善サービスについては、新製品の引き合いなどが増えており、売上高が引き続き好調に推移していることから、今後さらなる成長が見込まれ経営資源を集中させる方針。
《SI》
提供:フィスコ