ギグワークス Research Memo(2):2023年10月期第2四半期は過去最高売上高を達成(2)
■要約
4. 株主還元策
ギグワークス<2375>は、重点分野への積極的な投資等により確固たる競争力を早期に築くことを重要な課題と認識しつつ、同時に株主に対する利益還元についても重要な経営の課題として認識している。2023年10月期の配当は年9円(前期比1円増配)、配当性向67.7%を期初に予想しており、上期を終えて変更はない。同社は株主還元の1つの指標としてDOE(純資産配当率)を重視しており、2022年10月期のようにROEが下がった局面においても配当性向でカバーすることとなり、株主還元の視点では業績下振れの影響が緩和されたと言える。また、日本直販を子会社化したことを機に、2023年10月期より株主優待制度をリニューアルしており、日本直販のWebサイトで1年間利用可能な30%割引クーポン(割引金額の上限は累計(合算)で30万円(税抜))を贈呈する。
■Key Points
・2023年10月期第2四半期は日本直販の子会社化等により過去最高売上高を達成。主力のオンデマンドエコノミー事業での大型案件縮小やIT機器関連フィールド業務の低調が減益に影響
・2023年10月期の売上高は過去最高の28,200百万円、営業利益は500百万円を予想。主力の対面型フィールドサポート業務の需要回復と通販及びシェアオフィスの収益改善が鍵
・オンデマンドエコノミー事業では、非IT関連フィールドサービスを強化。システムソリューション事業でChatGPTを簡単安全効率的に利用できる企業向けAIチャットツールをリリース
・2023年10月期は、前期比1円増配の配当金年9円、配当性向67.7%(期初予想から変更なし)。新株主優待制度では日本直販の30%割引クーポンを贈呈
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
《YI》
提供:フィスコ