貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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6752 パナHD

東証P
1,551.0円
前日比
+31.0
+2.04%
PTS
1,549.5円
23:45 11/22
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
11.7 0.82 2.58 2.57
時価総額 38,068億円
比較される銘柄
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最高益【復活】銘柄リスト〔第1弾〕30社選出 <成長株特集>

 本特集では、24年3月期に数年ぶりに最高益更新を見込む“復活銘柄”にスポットライトを当てた。今回は時価総額800億円以上の企業を対象に、24年3月期に増収増益を計画し、かつ経常利益が2期以上ぶりに過去最高益を更新する見通しを示している30社を選び出し、今期の増益率が大きい順に記した。

 増益率トップとなったのは、アステラス製薬 <4503> [東証P]。24年3月期の税引き前利益は前期比2.2倍の2890億円に拡大し、国際会計基準ベースで7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。後発品の影響で心機能検査補助剤「レキスキャン」の販売が低迷する一方、米国で尿路上皮がん一次治療の追加適用症を取得した抗体薬物複合体「パドセブ」が大きく伸びる。また、前期に計上した減損損失がなくなることも利益拡大につながる。好決算見通しを受けて、株価は5月25日に上場来高値2360.5円まで上値を伸ばした。

 2位にリスト入りしたフォークリフト大手である三菱ロジスネクスト <7105> [東証S]の今期業績は経常利益が230億円(前期比97.5%増)と5期ぶりに最高益を更新する計画だ。半導体など部品不足の影響で遅延していた生産、出荷を挽回し、米州を中心にフォークリフトの販売台数が増加することに加え、値上げ効果も収益を大きく押し上げる。

 5位にはロジスネクスの親会社である三菱重工業 <7011> [東証P]が入った。今期は物流・冷熱・ドライブシステム事業が価格適正化効果などで採算が大きく改善するほか、エナジー事業で欧州拠点縮小に伴う構造改革費用や国内外の火力発電所工事から生じた一時費用が減少することも大幅増益に貢献する。

 また、10位には同じ三菱グループの三菱電機 <6503> [東証P]がランクインした。今期は空調・家電事業の収益が大きく伸びるうえ、構造改革効果で自動車機器事業の業績が改善し、税引き前利益は3550億円(前期比21.5%増)と6期ぶりに最高益を更新する見通しだ。三菱系3社の株価はいずれも年初来高値圏で頑強な動きを続けている。

 6位のパナソニック ホールディングス <6752> [東証P]は欧州でヒートポンプ式温水給湯暖房機の旺盛な需要が継続するほか、航空機需要の回復継続を見込む。また、価格改定や合理化の進展に加え、米国インフレ抑制法(IRA)に基づく補助金収入を計上することも利益を大きく押し上げる。株価は上値追いで約5年5ヵ月ぶりとなる1700円台に浮上している。

 続く7位にリストアップされた不動産流動化を主軸とするレーサム <8890> [東証S]の今期経常利益は前期比30.7%増の168億円と16期ぶりの最高益更新を狙う。商業ビル、オフィス、マンションなどを取り扱う資産価値創造事業で物件売却益が膨らむほか、前期に約10億円の赤字だったゴルフ事業を売却したことも大幅増益の要因となる。

 8位のホンダ <7267> [東証P]は今期の四輪車の世界販売台数が前期比18.0%増の435万台に増加する見通しを示した。北米を中心に販売を伸ばし、6期ぶりに過去最高益を更新する計画だ。商品価値向上に見合う値付けの効果に加え、持ち分法による投資利益が増加することも利益を押し上げる。好調な業績に加え、足もとの円安進行による業績へのプラス影響なども期待され、株価は14日に4583円と約15年11ヵ月ぶりの高値をつけた。また、24位にはホンダ向けを主力とする自動車輸送トップのニッコンホールディングス <9072> [東証P]がリスト入りしている。

 28位に入った関西電力 <9503> [東証P]は今期の経常損益が4250億円の黒字(前期は66.6億円の赤字)に急浮上し、実に19期ぶりに過去最高益を塗り替える見通しを示した。原発再稼働の進展に伴う原子力利用率の上昇や燃料価格の低下などによって採算が大きく改善する。21日には高浜原子力発電所1号機を7月下旬、2号機を9月中旬に再稼働させる計画を明らかにした。業績急回復への期待感から株価は約4年7ヵ月ぶりの高値圏を舞う展開となっている。

            ┌ 経常利益 ┐   ┌ 売上高 ┐   最高益  予想
コード 銘柄名    増益率 24年3月期 増収率 24年3月期 間隔期数  PER
<4503> アステラス    118  289000   0.1  1520000    7  17.5 *
<7105> ロジスネクス  97.5   23000   2.4  630000    5  10.5
<3962> チェンジHD  94.1   10970  69.8   34000    3  22.8 *
<3941> レンゴー    70.8   49000   9.9  930000    3   6.8
<7011> 三菱重     51.7  290000   2.3  4300000    5  12.2 *
<6752> パナHD    43.8  455000   1.4  8500000    5  11.4 *
<8890> レーサム    30.7   16800  32.5   90000   16   7.8
<7267> ホンダ     26.3  1185000   7.6 18200000    6   9.1 *
<4739> CTC     24.7   58500   9.5  625000    2  20.9 *
<6503> 三菱電     21.5  355000   3.9  5200000    6  16.6 *

<2371> カカクコム   15.7   26900  11.3   67700    4  23.3 *
<9663> ナガワ     15.5   5400  10.6   35000    2  29.6
<4088> エアウォータ  14.8   70000   7.5  1080000    2   9.7 *
<7951> ヤマハ     14.7   58000   4.1  470000    5  22.9 *
<3360> シップHD   14.0   23500   4.8  600000    3  16.9
<6971> 京セラ     13.5  200000   3.7  2100000    2  19.1 *
<7943> ニチハ     13.2   14500   8.6  150000    6  11.2
<9401> TBSHD   11.2   39000   5.9  390000   23  17.1
<2127> 日本M&A    9.9   17000   6.5   44000    2  32.8
<9076> セイノーHD   8.6   35500   5.1  663920    5  16.9

<4423> アルテリア    7.9   9673   5.2   62536    2  15.8 *
<1942> 関電工      7.5   36600   6.5  577000    4   9.9
<8283> PALTAC   7.5   29500   3.4  1142000    2  15.3
<9072> ニッコンHD   6.3   23500   8.5  230000    4  11.3
<2733> あらた      4.5   14300   2.7  916000    2   8.7
<2871> ニチレイ     4.0   34800   1.9  675000    3  18.0
<9989> サンドラッグ   2.3   39000   8.1  746500    3  19.0
<9503> 関西電     黒転  425000   8.8  4300000   19   5.3
<6457> グローリー   黒転   33000  30.9  335000   19   8.0
<3591> ワコールHD  黒転   7000   8.7  205000    2  34.8 *

※経常利益の単位は百万円。
※最高益間隔期数は同一会計基準における期数。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。

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